怪談専門誌『
幽 2012年 02月号 [雑誌]』で初登場した作家ということで、
怪異談が好きな私としては迷わずに購入しました。
題名の通り、「音」が重要な要素になっています。
この本を読んでいると、全く違う状況なのに、
なぜか小さいころに聞いた音や情景が思い浮かんできます。
不思議です。でもこれが小説の醍醐味かもしれません。
この本は短編集ですが、短編の内容は正統派な怪異談から
日常での不思議な話まで変化に富んでいます。
このあたりはさすがに「せつなさの達人」といったところでしょうか。
ただし、最後の短編を読み終わると、全ての短編に一貫した芯が
通っていることがわかります。
読み終えたときに不思議な爽快感が味わえるいい作品だと思います。
個人的なおススメですが、この本を読むときは短編を順番通りに読むほうがいいと思います。