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リプリーの自己正当化、逡巡、他者を切り捨てる独特の性格は相変わらずで、淡々としたハイスミスの筆致と良くマッチしている。他にはシリーズものをまったく手がけなかったハイスミスがリプリーものだけは5作も執筆した理由がよくわかる。
ただ、不満の残る作品でもある。結末のカタルシスがあまりに不完全なのである。しかし、むしろ、そこをを味わうべきなのか。
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