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死神と桜ドライブ (メディアワークス文庫)
 
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死神と桜ドライブ (メディアワークス文庫) [文庫]

有間 カオル
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 578 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

地味なOL生活を送っていた美咲は、アイドルのようなルックスの若くお洒落な彼氏と付き合っている。ようやく捕まえた愛しい彼のため、借金の連帯保証人にまでなっていた。だがある日、彼に引き合わされのは、ヤクザな男たち。まんまと騙され、美咲は風俗に売り飛ばされることになる。自暴自棄になった彼女は、走ってきた車に思わず身を投げるのだが―。『太陽のあくび』で“メディアワークス文庫賞”を受賞した著者が放つ、死の薫り漂うミステリアス・ストーリー。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

有間 カオル
東京都出身。法政大学文学部哲学科卒。『太陽のあくび』でメディアワークス文庫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 285ページ
  • 出版社: アスキーメディアワークス (2010/03)
  • ISBN-10: 4048684671
  • ISBN-13: 978-4048684675
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 一市民 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
ある凡庸なOLを主人公にした転落と再生の物語。

出だしからスピード感溢れる描写で心掴まれる。善良ながら、無知と愚かさゆえ
男に騙されあっという間に借金を背負い、風俗店、自殺未遂、葬儀ブローカー
犯罪者へと転落していく過程。人生の裏にはこのような罠もあるのだ、と
もう一つの世界を見せられる事で否応なしに好奇心をかき立てられる。

葬儀ブローカーという職業はフィクションだろうか。だが死を隠蔽し忌避する
現代だからこそ、社会の裏で暗躍する彼らの描写にリアリティを感じる。
主人公も日常のすぐ近くにいながら、彼らと関わる事で次第に日常を逸脱していく。
葬儀と死を通じて描き出される現代の異界に背筋が寒くなる思いがする。

作品のキーワードはタイトルにもなっている”死神”と”桜”。
主人公を捕らえ異界へ誘う”死神”。
主人公に気づきを与え再生のきっかけとなる”桜”
それは主人公が出会う象徴的な人物であるとともに、内面の成長を象徴するワード
となっている。その実態が何であるのか、は、ぜひ読んで探してみてほしい。

転落した現代人が日常の裏にある異界を彷徨う、というテーマからはこの本を思い出した。
失踪日記
だが失踪日記が作者の実体験から導きだされたリアルで容赦のない世界を描いて
いたのに対し、本書はリアリティの枠組みを少し超え、またそれを描く作者の
眼差しはどこまでも暖かい。それは読む人にとっても、爽やかな印象を残し
心洗われる読書体験になろう。

幅広い年代の方への読書にお勧めしたい。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くまくま トップ1000レビュアー
形式:文庫
 男に騙され裏切られヤクザに売り飛ばされ、美咲は車に飛び込んで死のうとする。その車に乗っていたのが遺体ブローカーの黒木と正塚で、事故車の弁済をするために仕事の手伝いをさせられることになる。売り飛ばされた先のヤクザからは逃げられたけれど、別の闇に飛び込んだというわけだ。

 そういうわけで、遺体ブローカーの世界を紹介する感じのお話…だったんだけれど、最後の方で少し風向きが変わって来て美談ぽくなった。でも、物語の入りの重々しさを鑑みると、当初予定の暗いストーリーにした方が一貫性があった気がする。
 そして、黒木と正塚のファンタジー設定についても、生かし切れていたのかどうかが良く分からない。遺体ブローカーというリアル中のリアルの存在にファンタジーを重ねたのが、どちらも中途半端な感じにしてしまった気がする。
 逆に、これによってリアル過ぎず鬱々とし過ぎない効果をもたらしたという見方も出来るのかも知れない。しかし、元々のテーマが軽いものではないのだから、変に軽くすればその本質を見失わせてしまうのではないのかな、と個人的には思った。
 じっくり緻密に描けば、すごく面白くなるテーマだと思うのだけれど。。。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hq_lasa
形式:文庫
男に騙されてすべてを無くし、死を覚悟した女を救ったのは謎の遺体ブローカーっだった!?

遺体の争奪戦とか、葬儀の裏側とか、なかなか珍しい興味深い舞台設定でとても面白く読めました。
強欲な人間たちの醜いシーンが続くのかと思っていたら、苦楽を共にしてきた老夫婦の愛、その老夫婦を慕う人々の愛情や優しさなど、ほろりとする場面もあってホッとしました。そして、そんな人々の気持ちに後押しされ、主人公が死神に勝負を挑む。そして……。

謎は謎のまま、読者を放り出すような、あるいは余韻を残したようなラストでしたが、これは続編があるからなのでしょうか? また遺体ブローカーコンビ(と言っていい関係なのか。このあたりも謎なのですが)の活躍を見てみたいです。そして、少しずつ謎が明かされるのを期待します。
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