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死産される日本語・日本人―「日本」の歴史‐地政的配置
 
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死産される日本語・日本人―「日本」の歴史‐地政的配置 [ハードカバー]

酒井 直樹
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本の近代は常にヨーロッパ近代を参照項として語られてきた。〈日本〉の歴史‐地政的配置を明らかにし,〈日本〉という言説の意味を問い直す。ナショナル・アイデンティティの語りがもつ陥穽を抉り,日本的自民族中心主義からの脱却をめざした注目作。

内容(「BOOK」データベースより)

学問をはじめ、今日の知的状況に携わるものは、人種主義、自民族中心主義、国民主義、人間主義に無自覚でいることはできえない。学問の政治性を自覚しつつ、「日本」の歴史‐地政的配置を分節する。米国に渡り、コーネル大学准教授として活躍する著者のはじめての論文集。

登録情報

  • ハードカバー: 300ページ
  • 出版社: 新曜社 (1996/5/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4788505568
  • ISBN-13: 978-4788505568
  • 発売日: 1996/5/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トシ
形式:ハードカバー
「学問の政治性への関心」が、ここでの中心的関心なのだという。

たとえそれが客観を標榜する学問であっても、人間思考の構築体である限りそのイデオロギー性を回避する術はない、ということは自明のことだ。

ここには、国民共同体としての日本の近代を種々の層(近代の捉え方、国民共同体の表象、戦後憲法の位置、偏在するものとしての国家、天皇制と近代、現代保守主義)で捉えようとする論文が並んでいる。「死産される日本語・日本人」は、これら論考のひとつとして置かれた中心的論文である。

日本語・日本人という幻想が、如何にして生み出され、あたかも実体であるかのように信じられるようになった現状を論じている。

日本語・日本人を議論するとき、変化成長する有機的実体を想定することが前提になってしまっていることに、疑念を抱かねばなるまい。日本語・日本人という名辞が指し示していると信じられている存在と、この名辞との関係について、もう一度問い直すことから始める必要があろう。
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30 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ハードカバー
興味深く読んでいる。議論が厳密なために読むのに時間がかかり、3日で1章ぐらいしか進まない。しかしそれだけの知的感動を与えてくれるので、ただ速読多読のみを威張っている人たちに読ませてあげたい。

筆者は主に、フーコーから影響を受けていると思われる。しかし、このようなフーコーだの構造主義だのというステレオタイプはこの筆者の最も嫌うところでありうるので、こんな言説は避けた方が賢明だ。暗黙に前提とされるもの、「実定性」をこそ問い直さなければならない。

「日本語」の問題は柄谷行人の『日本近代文学の起源』と併せて読むと分かりやすいかもしれない。要約すれば、「日本語」は近代の発明物であるということだ。たかだか200年程度の近代にわれわれの思考は囚われている。されど近代だ。

まさに近代の産物、ナショナリズムに関する素晴らしい考察が随所に見られる。「死の共同体」と言い放った部分は圧巻。とにかく、ゆっくり読むことをお勧めする。

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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
クレバー 2006/9/22
形式:ハードカバー
どの章も同じことを繰り返し糾弾している。ある対象を批判する時は、その批判を述べる自らの立ち位置にこそを向けよ、と。主な話題は「日本」「日本語」「国家」「民族」という問題。著者のスタンスは簡単に言えば、「馬鹿という方が馬鹿」ということになるのだろうが、こういう糾弾のスタイルというのは告発としては有効だろうが、それ以上のものなのかどうなのか。非常なインテリジェンスを備えた著者ゆえ、読んで得るところは多いのだが、何となく姿を見せずに的確に相手を射抜くスナイパーのような鋭さと、それゆえの狡猾さのようなものを感じてしまった。
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