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死生学1 死生学とは何か
 
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死生学1 死生学とは何か [単行本]

島薗 進 , 竹内 整一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

死生学は新しい学問分野である――.今日,人びとは死を前にしてよりどころを喪失し,強い不安のなかにいる.そのような時代に死生学が果たすべき役割は大きく,また切実である.死生学の輪郭を明らかにするとともに,現代の死生観を多彩な執筆陣で探究する.

レビュー

山折哲雄氏(元国際日本文化研究センター所長)「推薦のことば」
人はやがて死ぬ.または,人はかならず死ぬ.
この「やがて」と「かならず」の間に立って,
人は悩み,苦しみ,救いを求める.
本シリーズが扱う世界であるが,この「死生学」こそ,
まさに「こころの環境学」なのだ.

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: 東京大学出版会 (2008/5/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 413014121X
  • ISBN-13: 978-4130141215
  • 発売日: 2008/5/22
  • 商品の寸法: 21.2 x 15 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
21世紀COEに、選ばれた「死生学の構築」の成果として、公刊された本です。申請は、人文科学で、臨床医学中心の欧米型研究に希薄な文化・歴史面の拡大、価値観の深化を目指し、また自然科学との連携も考えているようです。

前半は、○編者による新死生学の輪郭と問題の提起。○医術の囲い込みが、死生の問いから人を遠ざけたという生命倫理の問題。○半人間の排除が常に裏にある安楽死や尊厳死の捩れた理念。○外国での研究状況として、京大のカール・ベッカーによる、米国での死生観教育の歴史と現状。○「死を考える事典」のグレニス・ハワースによる英国での死生学の通史。この前半では、死生学の広がりが、対象的思惟で概観されています。

後半は、実践場面で、各人が、己の内面から書いた心に懐かれた死の論です。○直線と円環の時間イメージから、日本人の3種の死生観を摘出し、優れた昔の観方を回復するのが、大事だとする説。○死を怖れる源は、世界から自分だけいなくなるという孤独の覚醒だという指摘。○エリザベス・キューブラー・ロスが、臨死体験調査風には、己の死を迎えられなかった実存的な記録。○死は、自分が実体だと思い込むと重荷になる。死はつながりの消滅に過ぎないという仏教的な考え。○生と死の厳然とした区別を認容、判りえない死については判断中止、むしろこの生を快く生き、明日の微光を夢見て死のうと、死をあきらめて受け入れる。また愛する者を失った体験から、2人称の死後の生を実感、自分自身のそれをも夢見る我々の心的傾向。後半のどの「死の物語」も重いのですが、面白く内側に引き込まれます。

ここには、自然科学と人文学、個別文化とグローバル思潮、実践と理論など相反する2項を持った広大な領域があります。これらを一つの学として扱うのが可能かの原理問題は、別にして、ERANOSの様に異なる深い想いなしの対話の場が、設定されればすごいですね。
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