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死国 (角川文庫)
 
 

死国 (角川文庫) [文庫]

坂東 真砂子
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

四国八十八ケ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるという…。わが子の死を悲しがる母が、その禁断の“逆打ち”を行ったことにより生じる恐るべき結果とは?土俗的、傑作伝奇ロマン。

内容(「BOOK」データベースより)

二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の“逆打ち”を行なっていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ―。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。

登録情報

  • 文庫: 344ページ
  • 出版社: 角川書店 (1996/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041932025
  • ISBN-13: 978-4041932025
  • 発売日: 1996/08
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 76,851位 (本のベストセラーを見る)
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By
形式:単行本
四国を旅行された方ならお遍路さんを見た方もいらっしゃると思います。88カ所の寺院を歩いてお願いごとをするとそれが叶うというものなのですが、この作品はその慣習に絡めて此方と彼方が入り交じった幻想的な世界を描き出しています。都会での仕事、につかれた主人公が久しぶりに帰った四国は死の国となっていたのです。一息で読ませる文章の力がありますが、ファンタジックに終わってしまう結末(そうならざるを得ないテーマですが)には少々不満が残ります。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 例によって、ラブストーリーと伝奇物語が平行しつつ破滅的な結末に向かうという、坂東作品ならではの構成です。四国という島の出自から端を発して、石鎚山と「死の谷」(こちらは作者の創作と思われますが)を対極として、生者と死者、そしてその間にある人たちの間で綱引きが展開されます。
 思いを寄せる同級生に何も伝えられないまま、大人になる前に他界した少女の怨念が、神秘的な「死の谷」に漂います。その相手が、池の中に石柱を立ててしまったことから、話はにわかに動き出します。狗神に比べると多少まとまりがなく、ややまったりした進行ですが、スケールは一回り大きくなっています。

 登場人物の心理描写に見え隠れする、都会の生活に憧れながらも地方に住まう若者の心の内が、何やら私には他人事と思われません。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 鉄五郎 VINE™ メンバー
形式:文庫
 ジャパニーズ・ホラーという領域が、エンターテイメント世界で定着したのは、「リング」からだと思いますが、それが刊行されたのは1991年。文庫になったのが1993年でした。そして、この『死国』が1993年の刊行だそうです(文庫は96年)。

 久しぶりにホラー系が読みたくなって、そういえば評判だけで読んでいない作家のものを、と、まずは読んでみました。

 ホラーとミステリーの違いは、合理的な解決があるか、ないか。その点で、ホラーには合理的な解決は求めないので、結末がどうあろうとかまわないわけです(読者が納得できればいいのです)。
 そうなると、今度はホラーと一般的な小説(文学作品)との違いはどこにあるのか、となってきます。
 こうしたジャンル分けは、読者にとってはあんまり有益ではなく、おそらく著者にとってもそれほど有益はないので、これ以上、深みにはまらないようにしますが、どんな小説でもミステリーの要素があるように、どんな小説にもホラーの要素はあります。
 要するに、「このドアをあけたら、その向こうになにがあるのか」と書かれていて、登場人物がそのドアをまさに開けようとしているとき。
 もうそれだけで、ホラーってことになります。

 スティーブン・キングもそうですが、「そんなに恐いとは思えません」とよく耳にします。ホラー小説は恐いか? いやいや、そうじゃなくて、恐怖をテーマに書いているのがホラーだろう、と。それを読んでいて、恐いこともあれば、恐くないこともあり。それは読者側の話ですから。

 この「死国」も、基本は過去(少年少女時代)との決別、または再開であり、失われていた記憶のよみがえりであり、また男女の恋愛でもあります。
 こうした要素は、舞台装置を変えれば、あらゆるストーリーに見られるものです。
 読んでいる間に、ちょっと夢に見たのですが、それは「視線」のこと。「だれかが見ているのではないか」と、ふと感じる視線。普通なら、その視線をたどったところで、なにも変わったものは発見できません。しかし、もしそこに、なにかあったら? それが忘れていた過去の自分と関係のあることだったら?

 そういう部分の恐怖が、この本にはあります。舞台も四国であり、そこに巡礼を含めた、深い歴史も感じさせて、独特の世界が広がります。

 人間は忘れるようにできています。都合のいい過去を記憶しやすい。それが「生きる」ことかもしれません。そんなことを思ったりして。

 物語、お話、といったものを楽しめる作品です。
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投稿日: 2005/10/9 投稿者: jabb
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投稿日: 2004/11/13 投稿者: sd
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投稿日: 2004/1/3 投稿者: iiiziii
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投稿日: 2003/5/12 投稿者: 江口哲学
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投稿日: 2003/3/18 投稿者: fao_schwarz
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