本書は2009年12月発行。『ケアとしての死化粧』(専門書/2007年に改訂版)から5年,『死化粧』(一般の人向けの小説+解説)から4年。小林光恵さんのエンゼルメイクに関する思考や活動は,広がりと深みを増しております。名著です。ソフトな文体で実例を交えながら,エンゼルメイクについて考え,学んでいけます。だれにでも一度は読んでおいてもらいたい内容。専門書よりもやさしく小説よりもストレートに解説がなされています。装丁(桂川潤),装画(今村麻果)もよい出来だと思います。
「エンゼルメイク研究会では、エンゼルメイクのときに顔や顔まわりのクレンジング・マッサージをすることをおすすめしています。それは、次の二つの効果があるからです。一つは汚れがとれるということ。(中略) もう一つの効果は、穏やかな顔になるということです」といった語り口。以下の具体的記述…おもな遺体の変化(P.186〜187ページ)/髪染めについて/綿は詰めなくていい/あごや手首は縛らなくていい,縛らないほうがいい/湯かんやエンバーミングについて(P.208〜212ページ)など,かなり参考になります。