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38 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
人によっては傷つく,
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レビュー対象商品: 死別の悲しみを超えて (岩波現代文庫) (文庫)
配偶者や子供を亡くした時、と書かれているが、子供を喪った方限定の本。全編を通じて、子供を喪った悲しみと心の動きばかりが書かれていて 子供を喪う事がもっともつらい事で、親・兄弟・配偶者を喪う事は これに比べれば大した事ないと訴えかけている。 配偶者を喪い、子供にも恵まれなかった事は全否定されているようだ。 配偶者の親との関係が好ましい状況にない方にとっては、斬りつけられた様な気分になりそうなので、避けておいた方が得策。 周囲から言われるこのような言葉に、どれほど傷つけられるか という一文があるが、 この本自体が、子供以外と死別した方にとってはどれほど傷つけられるかと思った。
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
はつなつのかぜとなりたや,
By hajic (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死別の悲しみを超えて (岩波現代文庫) (文庫)
身近な誰かの理不尽な死を、人はどのように乗り越えていくのか、あるいは受け入れていけるのか。本書が告発するものは、私たちが何気なく、あるいは熟慮して口にする慰めのことば、そのほとんどが用をなさず、むしろ遺族にとっては傷口に塗られる塩でしかないという残酷な現実である。同じ経験を経ない限り、私たちの共感は叶わないのだろうか? だとすれば、それは絶望そのものだ。どこまで行っても、一人一人の世界は違い、それぞれの経験は異なるのだから。私たちは人を慰めることはできない。そして、慰められることも。ああ、私たちはあまりに無力で、孤独すぎる。けれど残酷な本書の湛える優しさは、そんな悲しみに、こう囁く。「それでも、気配を感じたとき、きっと人は生きられる」。世界にあるものは、けしてことばだけではない。そこには、優しい風の気配がある。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
釈尊の芥子の譬え,
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レビュー対象商品: 死別の悲しみを超えて (岩波現代文庫) (文庫)
私も、若い頃に父を労災事故で亡くしました。友達の母親も焼身自殺で亡くし、この本で言う所の"unfinished business"を何人かの亡くなった人々に、感じています。この本を読んで、釈尊がわが子を亡くした母親に言った譬えを、各ページに見る思いが致しました。悲しみのどん底で、悲嘆に暮れた母親に釈尊は、この村で一人も死人を出したことの家から、芥子の実一個をもらって来なさい、と言いました。それを聞いた母親は必死に芥子の実を探しに、家々を回ってみました。しかし、一軒も死人を出した家は無く、結局一粒の芥子の実を得る事が出来ずに、悲嘆に暮れた母親は分かったそうです。 「わたし、一人が悲しみを背負っているのでは、無い」と。釈尊の思いは深く、直接言葉では教えませんでした。悲嘆に暮れた母親が、自ら悟るように促したのでした。 この本の一ページ、一ページから私も、芥子の実をもらうことは、出来ませんでした。我が娘を思う親御さんの短歌を読んでは、涙を流し... キルギスの老人たちは、胸の内を打ち明ける相手がいないと嘆いているそうです。周りには沢山の人々がいるにもかかわらず。私は、この本を読んで、同じ悲しみや嘆きを聞いて、同じ生々しい赤く深い傷口を見る思いで、いました。私は、釈尊の譬えの本当の意味をやっと分かるように、成った気がします。
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