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伝統的に、アメリカの死刑囚たちは、最後の晩餐のメニューを(州によって違いはあるものの)リクエストできるのだそうです。最後の最後に、死刑になるほどの罪を犯した人々の食べるものは何なのか。中にはベジタリアンもいれば、食事を拒否した人もいます。なぜか食事の写真は使われず、太いデッサンぽい絵でメニューが描かれているのですが、それが一層、想像力をかきたてる効果をもたらしています。
アメリカ人の食生活が垣間見えるのも面白いです。テキサスでは、メニューの少なさも関係しているものの、一番多くリクエストされるものはチーズバーガーだとか。他にも、コーラとセブン・アップを頼む奴もいるし、日本人の私としては、アイスクリームを希望する人が多いのに驚きました。そこから、死刑囚の姿が垣間見えているのか。死刑直前にたくさん食べられるのか。これから死を迎えると確実に分かっている状態で食べる食事は、どんな味だろうか。空想は尽きません。最後に、参考として日本の刑務所の食事についても述べられています。
全体を通して、食事と犯罪の関係を考察したり、殺人犯への憤りを見せるというよりは、「覗き見」といった雰囲気が漂う本です。読んだあと、自分の「最後の晩餐」のメニューを本気で考えてしまうこと必至です。
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