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今回、編集されたものとは言え、初めて判決書を読んで感じたことは、死刑の適用にあたっては、裁判所は想像以上に慎重であるということだ。もちろん、これは死刑という刑罰の性質を考えれば当然のことであるが、それを文庫と言う形でより多くの読者に伝えるということは非常に意義のあることだと感じる。
但し、朝の通勤途上に本書を読むと、気分が暗くなってしまう。また、本書では被告人を初めとする関係者が全て匿名(被害者X等)になっているので、関係者が多い事件は頭が混乱してくるのが難点か。
そこには死刑を求刑されるに至った人間の事情、中には言い訳さえ出来ないような不可解な事情やおそらくせっぱ詰まって冷静な判断が出来なくなってしまった人間の事情が記されている。これらの事実が自分のすぐそばで起きたり、自分が当事者になることが全くあり得ないと誰が自信を持って言い得るだろう。
前書きにあるように私たちはインターネットなどを使えば仮名で書かれている事件の概要(加害者、被害者の実名を含む)を容易に知ることが出来る。そこから知り得た死刑囚の名前や犯行時、刑執行時の年齢を書き加えて読んでみた。何故彼らが命を絶たれなければならなかったのか?死刑制度廃止論者も、存続論者も、この一冊は必ず読んでから議論して欲しいという著者の願いを深く心にとどめることが出来た。
この本はまず「死刑」に関する基本的な知識を元に分かりやすく、「死刑の理由」を述べています。この本を読むことによって「死刑問題」についての「あなたの意見」を、いままでよりはっきりと、そして自信を持つことが出来るのではないかと思います。
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