スティーブン王がシュルーズベリ城を陥落させた。
王は、その戦いで捕虜にした者、94名を処刑する。
しかし、埋葬を頼まれたカドフェルが見たのは、95名の遺体だった。
存在しないはずの死体を、誰が何のために紛れ込ませたのか?
面倒を嫌い、増えた死体を黙殺しようとする王の副官に対し、
毅然とした態度で真相の究明を要求するカドフェル。
彼は、誰もが定められたルールのもとで公正に扱われるべきだと
考え、あくまで社会的な手続きを尊重し、筋を通して行動します。
しかし、かといって何でもかんでも真相を白日のもとに
晒せばよいという極論を振りかざしたりもしません。
たえずこれから先の未来の幸福を考え、無用な告発は行わず、
正しき者や弱者が報われる現実的な妥協点を見出していきます。
このあたりの判断や線引きも的確で、首尾一貫しています。
正しくあるためには、人の弱さや悪に対する共感や理解が不可欠ということなのでしょう。