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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
冤罪は悪意から生まれるとは限らないんですね,
By
レビュー対象商品: 死亡推定時刻 (光文社文庫) (文庫)
やりきれない、の一言に尽きる。
被害者の両親と伯父、無実の青年とその母、弁護士、自らの失態を誤魔化そうと証拠をでっち上げる刑事と、正義感の強い刑事・・・ それらの人物の関係と司法制度とが悲しいほどに噛み合わず空回りを続ける様はほんとうにやりきれない。 フィクションのはずなのに、現実のルポを見ているようで・・・、 読んでいる途中で本気で憤りを感じた場面が何度もあった。 この作品の中の事件では、被告人の自白に重きを置きすぎたり、弁護側にだけ悪魔の証明を求めたりといった描写があったけど、 もしこれが現実に行われているものだとすれば本当にゾッとする。 ということで、骨太の社会派ミステリを読みたい人や読書して鬱になりたい人にオススメです。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
面白い!,
By 観る読む "読む観る" (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死亡推定時刻 (単行本)
何年後かにこの小説のことを思い出す時、「そういえばこんな話があったけど、何かのニュース番組で見たんやったかな?」と思ってしまいそうなくらいリアリティーのある内容でした。小説というよりもドキュメンタリー、正にそれです。と言っても、私自身は法の世界や警察世界に関して全くの素人なので、この本に書かれていることが本当なのかどうか分かりません。しかし、それでもこの本に書かれているような事が実際に起こっていてもおかしくないな、と思いました。むしろ、ほとんどの場合がこの本の内容に近いやり方で成されているのではないかとさえ恐ろしくも思いました。それくらい話の流れが自然でとにかく説得力がありました。法や警察に関して全く知識のない者でもわかりやすく、且つ単純にならず、骨太な展開でグイグイ引っ張ってくれます。登場人物達の顔や背格好がものすごくリアルに想像できて、場面場面が映像として頭に浮かんできます。声や、表情さえ浮かんできて完璧にその人物を作り上げることができました。その登場人物達の存在感が濃い。そこが面白かったです。そして、読後は悔しくて、もどかしくて、やりきれない気持ちになりました。縄を解きたい!そう思いました。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
悔恨の衝撃,
By ベンジャミン (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死亡推定時刻 (光文社文庫) (文庫)
心臓病の子を亡くした親、誘拐殺人により子を亡くした親、殺人容疑で子を亡くした親、留置中に親を亡くした子、従姉妹を亡くした子、姪を殺めた伯父、冤罪を立証できなかった弁護士。なんと次々と、やるせない無念さが集積された作品だろうか。この作品は、心が弱っているときには、決して読んではならない。恐るべき悔恨の衝撃を打ち付けてくる作品である。
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