やりきれない、の一言に尽きる。
被害者の両親と伯父、無実の青年とその母、弁護士、自らの失態を誤魔化そうと証拠をでっち上げる刑事と、正義感の強い刑事・・・
それらの人物の関係と司法制度とが悲しいほどに噛み合わず空回りを続ける様はほんとうにやりきれない。
フィクションのはずなのに、現実のルポを見ているようで・・・、
読んでいる途中で本気で憤りを感じた場面が何度もあった。
この作品の中の事件では、被告人の自白に重きを置きすぎたり、弁護側にだけ悪魔の証明を求めたりといった描写があったけど、
もしこれが現実に行われているものだとすれば本当にゾッとする。
ということで、骨太の社会派ミステリを読みたい人や読書して鬱になりたい人にオススメです。