人生の機微や仏教の話をやさしい言葉で語ってくれる五木寛之さんのファンです。
本書では、「人間はどこからきて、どこへ行くのか」というテーマを掲げて、
4人の賢者(作家の小川洋子さん、瀬戸内寂聴さん、芸術家の横尾忠則さん、
免疫学者の多田富雄さん)と対談。
あの世の話、インドの話、源氏物語、脳死問題、文壇の大作家の思い出、
親鸞の話などなど、面白くてためになる話が満載です。
さらに、対談の間にはさまれたエッセイがいい!
「私が十二歳の夏の終わりに、母親が死んだ。
敗戦後まもなくの植民地の街で起こった出来事である。」
という書き出しの文章を読んだ時、五木さんの深く慈愛に満ちたことばが
ご自身の体験から生まれたものだと確信しました。
日々の漠然とした不安から解放してくれる、お守りのような本だと思います。