他にレビューがないのが残念な程、素晴らしい出来です
他の作品は「うずまき」「ギョ」「闇の声」、
「フランケンシュタイン」「富江」を読みましたが本作が
なにをおいてもベスト(フランケン〜もかなりよかったが)
短編でなく1冊完結の長編です
転校を機に昔住んでいた町に再び戻ってきた少年を描いています
四つ角(辻)に立ち、最初に通りかかった人に占ってもらう辻占いが流行
辻で出会った者を不幸にする「黒い少年」をたった一人で追いながら
主人公は過去の後悔に向き合い、犠牲を払い、それでも正しい道を進もうとします
この本、かつて絶版となったものに加筆されたものです
表題の横に(完全版)とあるのは巻末にその後の話を加え、
物語に奥行きを持たせたため(旧版も所有してます)
過去をやり直したい、今更正しい道を進んでなんになるのか
そんな迷いを抱えた大人の方にこそ楽しんでほしいです
読んだ後、哀しくも爽やかな、幸せな気持ちになります
性別・年齢問わず本当にオススメです
伊藤潤二、やるときはやる男です