これは面白かったです……。
ご想像通り、墓とかミイラの話なんですが、
ただ墓の構造、ミイラの構造を書いてるものとは違う。
なぜ、ミイラ作りが必要とされたのか、
また、どういう理由があって、どのように技術の発展をみたのか。
墓も同じです。
この時代の墓はこうです、後にこうなります……ではなくて、
こういう意図を持って作られたからこうなったが、
問題が出てきて、こう対処した。
そういう「原因と結果」が分かりやすく書かれていて、すごく納得できます。
なにより、
エジプトでは先王朝時代から既に「盗掘」があり、
墓の発展の原因のほとんどが、その盗掘を防ごうとしたものであったこと、
それでもなぜ防ぎきれなかったのか。
どういう人が盗掘をしていたのか、
盗掘を免れたのはどんな墓か。
この部分は、本当に面白かった!
盗掘を防ぐための、知恵と工夫の数々。
落とし戸から棺のロックまで、ありとあらゆる手段を考え付いているのにはびっくり!
しっかり図解もありますから、イメージがしやすいものが多かったです。
墓ひとつでこれだけ語れる&楽しめるのが、
エジプト考古学のすごいところですよね……!
内容は盛りだくさん。専門的なことを、噛み砕いて書いてくれている本と感じました。