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死の病原体プリオン
 
 

死の病原体プリオン [単行本]

リチャード ローズ , Richard Rhodes , 桃井 健司 , 網屋 慎哉
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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死の病原体プリオン + 狂牛病とプリオン―BSE感染の恐怖
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商品の説明

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   とにかくおもしろい。息もつかせぬ興奮と戦慄(せんりつ)の連続だ。ニューギニアの人食い族の間で呪術のせいとされた奇病に端を発する第1部から、「現代の生物学では解けない謎」を探る第2部、イギリスで発生した狂牛病を扱う第3部まで一気に読まされた。

   本書のおもしろさの一面は、「免疫反応を引き起こさない感染症」の謎解きにある。ニューギニアのクールー、約200年前に発見された羊のスクレイピー、クロイツフェルト=ヤコブ病、狂牛病など、それまで何の関連もなかった病気が実は同じ病原体によることが徐々に明かされてゆく。

   その病原体といわれるのがプリオンだ。プリオンは遺伝子を含まずに増殖する「感染性タンパク微粒子」なので、「遺伝情報の伝達はDNAからタンパク質へ一方通行に行われる」というセントラルドグマに反する。もしも、その性質が本当だとすると、生物学を根底から覆してしまうほどの物質である。しかしまだ仮説の域を出ないともいわれ、その真偽をめぐる考察も読みごたえがある。

   何よりも、この病原体の恐ろしさに読者は衝撃を受けるだろう。放射線照射や360度の高温でも感染力を失わず、致死率は100%。患者の脳はスポンジ化し、苦しみと絶望の果てに死に至る。狂牛病の牛を食べるほかにも、さまざまな感染経路が考えられると本書は警告する。今のところ人間の感染例はヨーロッパにとどまっているようだが、しっかりした対策を取らなければどの国でも感染の危険はある。つまり、誰一人として他人ごとでは済まされないのである。(齋藤聡海)

日経BP企画

死の病原体プリオン
動物が動物を食らう食肉行為によって感染し、脳がスポンジと化す。そうした奇病を引き起こす病原体プリオンは、放射線照射も、360度の高温をも生き延びる。

 この本は、狂牛病の症状から病原体の正体までをリポートしたものだ。著者はピュリツァー賞も受賞したノンフィクション作家。英国を中心とした精力的な取材で、日本にも騒ぎが飛び火した狂牛病の恐ろしさを克明に描く。

 特に、実際の患者が発病から死に至る様子の描写は凄惨を極める。幻覚が続き、足取りがおかしくなり、最後は物を食べることもできずゆっくりと死に至る。日本でも今、牛肉の消費が急速に落ち込んでいるが、これを読めばさらなる不安の連鎖を引き起こしかねないほどだ。


(日経ビジネス 2001/11/05 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 草思社 (1998/07)
  • ISBN-10: 4478960712
  • ISBN-13: 978-4478960714
  • ASIN: 4794208324
  • 発売日: 1998/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本は,プリオンの科学的な真実が分かるという訳ではありません.しかしながら,多くの取材からプリオンを巡って様々な科学者がいかに戦ってきたか,そしてそれを取り巻く政治的・行政的な背景などを非常に興味深く読ませます.スポンジ状脳症の研究でノーベル賞を受賞したGAJDUSEKのインタビューや人となりが分かるこの本は,ジャーナリストの仕事として面白いものだと思います.ですがたまに出てくるへんなもの(SF作家のコメントなど)は,ちょっといただけないです.ちなみにこの本の出版時に,福岡伸一氏は解説中でスポンジ状脳症プリオン原因説に疑義を挟んでいらっしゃっていますが,この本の出版された1998年以降,スポンジ状脳症の原因物質としてのプリオンの存在はますます認知される方向に加速!に進んでいると言っても良いと思われます.
この本には興味深い様々なデータが示されるのですが参考文献が無いためにその確認が出来ないのが残念です.もう少し,プリオンのデータに基づいた話題や参考文献も知りたいという方は,1997年のノーベル賞受賞時のPrusinerのScience誌の論文でも参考文献として触れられた日本のプリオン研究の第一人者である立石 潤氏による『プリオンとプリオン病』や小野寺 節氏らによる『脳とプリオン―狂牛病の分子生物学』がお奨めです.
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
 最後までプリオンが本当にあるのか、それともなにかの間違いなのかわからなかった。しかし読み物としては、とても面白い。特に主人公のガイデュシェック博士はインディ・ジョーンズが実在したかのような凄い人である。

 最近どうも広い意味で医学関係の本を読むことが多い。この本は「狂牛病」をはじめとする多くの病気に共通する原因物質(病原体といっていいのかまだはっきりしない)プリオン発見の物語である。

 ガイデュシェック博士(ノーベル賞受賞者)という映画に出てきそうな魅力的な主人公がニューギニアで食人の習慣から移る病気クールーを知ったことから現代の食人である肉食および家畜の死体の完全な利用により広まる死病の恐怖。面白いといっては不謹慎だが。

 プリオンはまだわからないことが多く遺伝子を持たないのに増える病原体といわれているが氷の結晶が成長するのと同じ増え方ではないかなどわれわれの常識に反する事であり、にわかには信じがたい。しかし科学技術の発達は常人の理解を超えており、生命の神秘もまた同じである。  章立てが良い。小説を読むように楽しめた科学ノンフィクションである。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
国内の狂牛病問題が深刻化し、一般の方々でもBSE関連本に興味を持たれる
機会も増えてきているかと思う。
だが、この病気は極めて難解でかつ新しい分野であるが為に、その指南書を
選出するのは決して容易なことではない。
 本作は一連のプリオン病をその発見当初からドキュメンタリータッチで描いている点が他の学術書と大きく違う。

まるで良くできたSF小説を読んでいるかのような読者を引き込む魅力を持ちつつ、その手の作品でありがちな誇大解釈はやや抑えられている感がある。
また感心するのはプリオンに関するデータが同関連書の内で他に見劣りしない、ともすれば優秀なものだということだ。

 プリオンをめぐる実際に起こった関連事件を経時的に追ってゆく手法も見事だし、要所要所ではややフィクション的な演出があるが印象は悪くない。
何より最後まで読者を掴んで離さないパワーは賞賛に値するだろう。
 これから興味をもってプリオンを調べ始める方には是非お勧めしたい一冊である。

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最近のカスタマーレビュー
奇病の実態理解に有用
いわゆる狂牛病が種を越えて殆どの哺乳類が感染する事実が本書の出版された時点(1997)で判明していたわけである。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: iccinc
タイトルに疑問あり!!
私の様な科学オンチにはストーリー仕立ての本書は解り易く

比較的簡単に読み進める事が出来ました。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/6 投稿者: ミスターD
興味深いところもあった。
全体的には初心者にも読みやすくなっていると思う。個人的には人食い族の話や、アイス・ナインなど興味深いところはどんどん読み進められた。... 続きを読む
投稿日: 2004/12/12 投稿者: weeping-willow
勧めません。
現在発売されている狂牛病関連書籍の中ではいわば軟派の方に位置するきわめてジャーナリスティックな著作であり、読み物としてはおもしろいかもしれないが個人的にはもっと硬... 続きを読む
投稿日: 2001/12/1 投稿者: jamon
事実も怖いが本の盲信も怖いよ
ニューギニアのある食人部族の間で流行していた致死性の奇病クールーが発見された1950年代から概ね時系列順(と言っても多少は前後している)に研究者の行動を追跡し、さ... 続きを読む
投稿日: 2001/10/27 投稿者: anq
怖い!でも、ステーキは美味しいし......
脳がスポンジ化するこの病気は、どこから、どうやって、感染するのか。行動する科学者、ガイデュシェック博士の調査と仮説を軸に、学者どうしの競争や発病に対する政治的配慮... 続きを読む
投稿日: 2001/9/25 投稿者: hevi3
戦慄のノンフィクション
日本でも狂牛病(BSE)が見つかり、遠い「海外」の出来事ではなくなった。この本は新型ヤコブ病の蔓延を予言した戦慄のノンフィクションと言えるだろう。先日、日本で狂牛... 続きを読む
投稿日: 2001/9/23
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