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死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
 
 
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死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 [単行本]

門田 隆将
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (82件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容紹介

その時、日本は“三分割"されるところだった――。

「原子炉が最大の危機を迎えたあの時、私は自分と一緒に“死んでくれる"人間の顔を思い浮かべていました」。食道癌の手術を受け、その後、脳内出血で倒れることになる吉田昌郎・福島第一原発所長(当時)は、事故から1年4か月を経て、ついに沈黙を破った。覚悟の証言をおこなった吉田前所長に続いて、現場の運転員たちは堰を切ったように真実を語り始めた。

2011年3月、暴走する原子炉。現場の人間はその時、「死の淵」に立った。それは同時に、故郷福島と日本という国の「死の淵」でもあった。このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。

使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちは、なぜ電源が喪失した放射能汚染の暗闇の中へ突入しつづけることができたのか。

「死」を覚悟した極限の場面に表われる人間の弱さと強さ、復旧への現場の執念が呼び込む「奇跡」ともいえる幸運、首相官邸の驚くべき真実……。吉田昌郎、菅直人、班目春樹、フクシマ・フィフティ、自衛隊、地元の人々など、90名以上が赤裸々に語った驚愕の真実とは。

あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか。ヴェールに包まれたあの未曾有の大事故を当事者たちの実名で綴った渾身のノンフィクションがついに発刊――。

内容(「BOOK」データベースより)

吉田昌郎、菅直人、班目春樹…当事者たちが赤裸々に語った「原子力事故」驚愕の真実。

登録情報

  • 単行本: 380ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2012/11/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4569808352
  • ISBN-13: 978-4569808352
  • 発売日: 2012/11/24
  • 商品パッケージの寸法: 19.4 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (82件のカスタマーレビュー)
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153 人中、138人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 泣けます。原発事故の真実! 2012/11/24
Amazon.co.jpで購入済み
普段、レビューなど書かないがあまりによかったので一言。
『なぜ君は絶望と闘えたのか』を書いた門田隆将の本ということで、期待して読んだ。予想をはるかに上回る内容だと思う
福島第一原発事故のさなか、現場で何がおこったのかは謎だったが、この本を読んで、「まさに死ぬ寸前だったのか」と絶句した。すべて実名での証言をもとにしており、吉田所長が語った作品としては後にも先にもこれが最後だろう。
あの時、日本は、「北海道」「(人の住めない)東北関東」「西日本」に三分割されるところだったという。背筋が寒くなるが、あの状況で現場にいた人間には、それが現実的なものとして見えていたはずだ。しかも確実に自分は死ぬ。
「自分と一緒に死んでくれる人間の顔を思い浮かべる」覚悟があった彼らでなければ、あの原発事故はあそこで終わらなかっただろう。
特に後半部分は涙がとまらなかった。原発作業員と家族・知人の思いに落涙しながらページをめくった。
ひとつ言っておきたい。この本は、反原発でも推進でもない。私個人は、やっぱり原発は恐ろしいと思ったが、それは読む人によって異なるだろう。読了まで先入観は持たない方がいいと感じた。
このレビューは参考になりましたか?
83 人中、74人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ようやく見えた!現実の原発事故 2012/11/26
By neko
Amazon.co.jpで購入済み
この本を読みながら、あの頃の見えない放射能汚染への恐怖を思い出しました。
まさに、日本が「三分割」される寸前にあった事を知り、ようやく本当の原発事故が見えてきた思いです。

読み終わり、今までの報道によっては「言った」「言わない」、「やった」「やらない」と、何が本当か
理解出来なかった詳細を、当事者達の言葉で知ることができました。
・原子力事故の発生、進行、対応
・菅直人元首相、原発訪問の意味
・ベントの経緯と官邸の干渉
・水素爆発の対応と危険性
・「全員撤退」の真意
・メルトダウンの可能性、放射能の飛散、原子炉の冷却、燃料棒の露出・・・

また、これまで「作業員」とだけ書かれていた人達の、実名・年齢、家族との会話、見た光景、感情の動き。
故郷と国を守る為に命をかけて働く、生身の姿を知ることが出来ました。
暴走状態の危険な現場で命をかけ続けた方々も、当然残ると思われながら避難したベテラン技術者も、
極限の苦悩があったことを感じます。

ようやく地域によっては日常を取り戻しつつある昨今ですが、原発の是非や東電の責任論とは別に、家や故郷を
失った方々が今でも苦労し続けている現実を忘れてはいけないと、再認識しました。
このレビューは参考になりましたか?
35 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最後に頼れるのは人間力です 2012/12/7
Amazon.co.jpで購入済み
レビューを書くのは全く初めてであります。

反原発脱原発と世の中はかまびすしいですが、それはそれとして、あの時、吉田所長をはじめとした数多くの
人たちが、死を決してふみとどまったこと、最悪の事態を回避できたのは最後は人間の力であったことをまざまざと
見せつけられた思いです。

後半、亡くなられた若い運転員の遺族のお話や、吉田所長のご家族のお話、女性社員の御夫君との会話、
自衛隊員のさりげなさ、郁夫ちゃんのエピソードなど、涙なしでは読めませんでした。

そこには本物の人間がいて、その人々のおかげでいまの首都圏をはじめとした東日本、日本国がなんとか生き残った
ことをあらためて確認ができました。

あとがきにも書かれてありますが、さきの大戦時の日本人も、現代に生きる日本人も、やはり同じ日本人としての
基礎があるのであろうと、そのようにも思います。ごくごく普通の日本人が戦争という災厄、今回の災厄に際して
発揮したのが人間力であり、いざというときにどういう行動をとるか、取れるかが、その人間の価値を
決定づけるものなのではないかと感じられました。

立派な将軍もいるし兵士もいる。いまでも世の人のために命を投げ出せる人もいるし、一方で、ある一定の割合で
とんでもなく卑怯な人間もやはり存在することは、いまもむかしもおそらく同じでありましょう。

福島第一の事故について東京電力に非があることは確かでありましょうが、それだけを
叩いて済むことではないと思います。また、東京電力の執行役員として事故防止に責任のある
立場であった吉田所長の責任を問う声もあるのは存じております。
全電源喪失が地震によるものであった可能性や原子炉自体の地震による破損の問題も
あったのかもしれません。ただ、あれだけの大津波を想定することができたひとは
ほとんどいなかったのではないでしょうか。

吉田所長はガンの手術後、脳出血に倒れられたということも本書で知りました。
病状がどれほどのものかはわかりませんが、もし相当重篤なのであれば、著者の取材が
最後のものになってしまうのかもしれません。
かかる事故を二度と起こさないように、人間の知恵として後世に活かせるように、
その生き証人としてふたたび吉田所長が回復され語ることができるようになることを、
ひとりの人間として心から祈念するものであります。

今後、あのような事故が再び起こらぬように、さまざまな検証が行われ事故の全容が
あきらかになっていくと思いますしそのように願います。ハードの面の検証がすすむのは
もちろん必要ですが、あの時の「人間」の部分に、今般、より多くの光を当ててくれた
著者の作業に感謝します。
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