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死の海を泳いで―スーザン・ソンタグ最期の日々
 
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死の海を泳いで―スーザン・ソンタグ最期の日々 [単行本]

デイヴィッド リーフ , David Rieff , 上岡 伸雄
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

2004年12月28日、スーザン・ソンタグ死去、享年71。「私は生活の質などに興味はない。自分の命を救うために、あるいは長引かせるために、打てる手はすべて打ってもらいたい―それがどんな大博打であっても」。亡くなるまでの9ヵ月間、この傑出した批評家・作家は、文字通り死の荒海を泳ぎ続ける。本書は、その短い期間、母に寄り添い、ともに「死の海」を泳ぎ続けた一人息子が記した渾身のルポルタージュ。そこから浮かび上がるのは、ソンタグの鮮烈な死にざまであり、生きざまである。死出の旅にある肉親に、いかに向き合うか…。誰もが避けて通ることのできない問い、そして誰も答えを見出すことのできない問いが、ここにある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

リーフ,デイヴィッド
1952年ボストン生まれ。プリンストン大学卒業。編集者を経て、ノンフィクション作家・政治アナリスト

上岡 伸雄
1958年生まれ。学習院大学文学部英語英米文化学科教授。現代アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 178ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/3/24)
  • ISBN-10: 4000234625
  • ISBN-13: 978-4000234627
  • 発売日: 2009/3/24
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
 批評家スーザン・ソンタグがMDS(骨髄異形成症候群)にかかってしまい、そこから必死に生きようとして力尽きる母の姿を綴ったドキュメンタリー。同じような状況はメイ・サートンの小説、『総決算のとき』でも描かれていたが、こちらは、まだ生きたいのに時間がなくなってゆく、という痛切な叫びが聞こえてくる。ソンタグの批評家としての顔は知っていたが、そのプライベートについては初めて知ることも多かった。またガンに侵されたときには『隠喩としての病い』を執筆したが、今回は本人ではなく、息子が書いているというのも、闘病の様子が推し量られる。

 ソンタグの気持ちをよく表わしている言葉がいくつか紹介されているが、マルグリット・デュラスの「私は無になるという事実と折り合いがつけられない」、エピクロスの「私の存在するところに死は存在しない。死の存在するところには、私は存在しない」、そして一番は、以前どこかで読んだことのある言葉、ジョーン・ディディオンの「私たちは生きるために、自分自身に物語を語り聞かせる」というものだ。「母が作り上げた物語とは、致命的な病いと診断されたところから始まり、医療界のペシミズムに突き当たり、希望を与えてくれる医師を探し(略)、苦しいけれども生命を救ってくれる可能性のある処置を受け、快癒に至るというものだった」。

 ソンタグは以前にも病魔を克服したことがあるとはいえ、それでも状況に応じて精神的にも肉体的にも揺れ動いている様子がよく分かる。それでも自分を冷静に見つめようと必死に生きる姿に息子は「母には、自分自身の死に方で死ぬ権利があった」と語る。普段、自分は真剣に生きていないので(普段から死んでいるような状態か?)、いつ死んでもいい気がしていたが、そんな甘えたことは許されないと読んでいて反省させられた。
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