いよいよ第一震動力の謎に肉迫するテラナーたちに突如襲い掛かる悪夢のような災厄を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第196巻。本巻の執筆者は、新鋭ベテランの競演エーヴェルスとダールトンです。《クレスト5》から派遣されたダントン率いるコマンド隊が宿敵にせグラドの張り巡らしたバラトロン・バリアをかいくぐり、惑星バイカロブへの潜入に成功する。
『死の収穫』H.G.エーヴェルス著:バイカロブの支配者にせグラドの警戒体制は厳重で、ダントンたちはパラモ卵の収穫に現れたグライダーを追って、彼らの基地を目指したのだったが・・・・。『グリーンの幽霊の船』クラーク・ダールトン著:ダントン、グッキー、パラディンの獅子奮迅の活躍により、テラナーはパラモ卵に含まれる謎のエキス・ネオビラティウムを確保する。《クレスト5》の科学チームが分析を開始すると、皿に移された無色の液体が突如ハイパー放射を発しグリーンの光輝を放ち始める。これはテラナーに未曾有の災厄が襲い掛かる前触れなのであった。
ローダンらテラナーはグリーンの幽霊と化し、体は固体を突き抜け実体としての存在を失ってしまいます。グッキーとパラディンの中のシガ星人だけが偶然個体バリアのお蔭で災厄を免れ、彼らに《クレスト5》の運命が託されます。故松谷健二氏のあとがきは、興味深い山小屋でのお話です。山仲間の友人から聞いたエピソードで、悪天候をついて辿り着いた大勢の登山客に山小屋の宿泊を拒否した管理人がいたそうです。「満員だから駄目だ。次の小屋へ行け。」と2時間以上も離れた場所に行かせようとしましたが、登山客の中の山のベテランが強腰で交渉して強引に全員を小屋に入れました。後日その山小屋では泊り客による悪戯がされたそうで、当然仕返しを是認は出来ないが、人にあるまじき非常識な態度を取った当事者に反省を求めるべきだと述べられています。