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33 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
うまいよ、これは…,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
本の内容はミステリーだから書けませんが、
アマゾンの紹介文でも、 「死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。」 とあるとおりで、このパターンで無礼な男に尋ねられた人たちの視点で 何人かが尋ねられるわけです。 というとどこがおもしろいのかちっとも分からないでしょうけれど、 僕が思ったのは、たったそれだけの場面(移動も、動作もほとんどないわけです) を一人称で描いているのに、心の方の「動き」はものすごく鮮やかで、 これが本当に文章だけで書かれているのか??と驚くほどでした。 地の文とカギ括弧だけの、風景描写もない、ほとんど会話しかないやりとりを 描いて、ここまで表現できるっていうのはうまいとしかいいようがない。 確かに無礼な男は決めぜりふ的に「俺は馬鹿だから」というし、そのわりに 弁が立ちますが、彼のいう「馬鹿」は学がないと言うほどの意味だと 思えば(つまり、本質的な馬鹿の意味ではなく)、全然、あらというほどの ことはないと思います。 僕は、最初の人の話を読んで、すっかり笑ってしまい、最後のあたりでは、 だんだんくらーーい気分になっていくという、滅多なことでは得られない 珍しい感想を持ちましたが、それもまた巧みな組み立てではないか、と。 だってこれだけうまいんだもん、それで十分ですよ。
48 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不快娯楽ともいえる作風,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
人が普段当たり前のように感じ、信じているものを砕き、人の心の闇を抉るような作品だったと思います。 多角的な価値観を持つ作家、京極夏彦さんのある種ひねくれた側面がフューチャーされた作品だと思います。 帯に書かれたようなミステリー要素はほぼ無いですが、「非常に整合のとれたプロットにも関わらず、座り心地の悪い」感覚を味わう事ができます。その居心地の悪さをどう受け取れるかが不快娯楽として今作を楽しめる鍵であると思います。 個人的には今作のような作家像が筆者の持ち味であると思えるので、ファンの方は楽しめるのではないでしょうか?
34 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
タイトル負けしている,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
衝撃的なタイトルなので読んでみたが、結末は半分も読めば想像できる。でもそれはかまわないと思う、謎解きがメインの小説ではないから・・・。
しかし、気に入らない点がいくつか。まず、大変説得力のある頭のいい(と読んでいて感じる)主人公が、なぜか「教養も常識もない馬鹿のチンピラ」みたいな設定になっている。話の流れからは、その設定がしっくりくるが、実際のところ主人公の言い分は大変筋が通っていて、まったく「馬鹿」さを感じさせないため、話全体が嘘っぽく感じてしまった。 「死ねばいいのに」のキーワードは、最初に出てきたときには説得力があったが、それ以降はちょっとこじつけというか、唐突過ぎて、せっかく話に引き込まれていても、そこで気持ちが離れてしまう。 主人公が、数人の関係者と順番に話をする展開なのだが、3人目くらいからは同じ展開でマンネリ化してしまう。キャラも皆さん似たような感じなので、「またか・・・」「もういいよ・・・」と、段々読み飛ばしたくなる気持ちになる。 読み終わって残ったのは、いまいち納得できない、何ともいえないもやもやした不快感だった。上記の難点をクリアしていれば、その不快感も満足・納得の行くものになったと思うのだが、やはりちょっと無理やりなストーリーで、完全にはこの独特の小説の雰囲気に浸ることはできなかった。物語を通して、人間の命について考えさせるような含みがあるのだろうが、それよりは上記の難点のほうが気になる作品だった。
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