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41 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
うまいよ、これは…,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
本の内容はミステリーだから書けませんが、アマゾンの紹介文でも、 「死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。」 とあるとおりで、このパターンで無礼な男に尋ねられた人たちの視点で 何人かが尋ねられるわけです。 というとどこがおもしろいのかちっとも分からないでしょうけれど、 僕が思ったのは、たったそれだけの場面(移動も、動作もほとんどないわけです) を一人称で描いているのに、心の方の「動き」はものすごく鮮やかで、 これが本当に文章だけで書かれているのか??と驚くほどでした。 地の文とカギ括弧だけの、風景描写もない、ほとんど会話しかないやりとりを 描いて、ここまで表現できるっていうのはうまいとしかいいようがない。 確かに無礼な男は決めぜりふ的に「俺は馬鹿だから」というし、そのわりに 弁が立ちますが、彼のいう「馬鹿」は学がないと言うほどの意味だと 思えば(つまり、本質的な馬鹿の意味ではなく)、全然、あらというほどの ことはないと思います。 僕は、最初の人の話を読んで、すっかり笑ってしまい、最後のあたりでは、 だんだんくらーーい気分になっていくという、滅多なことでは得られない 珍しい感想を持ちましたが、それもまた巧みな組み立てではないか、と。 だってこれだけうまいんだもん、それで十分ですよ。
50 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不快娯楽ともいえる作風,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
人が普段当たり前のように感じ、信じているものを砕き、人の心の闇を抉るような作品だったと思います。多角的な価値観を持つ作家、京極夏彦さんのある種ひねくれた側面がフューチャーされた作品だと思います。 帯に書かれたようなミステリー要素はほぼ無いですが、「非常に整合のとれたプロットにも関わらず、座り心地の悪い」感覚を味わう事ができます。その居心地の悪さをどう受け取れるかが不快娯楽として今作を楽しめる鍵であると思います。 個人的には今作のような作家像が筆者の持ち味であると思えるので、ファンの方は楽しめるのではないでしょうか?
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
京極夏彦の本は、分厚くて手が出なかったが、これは薄くて読もうという気持ちになった,
By ノブ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
読み始めてすぐ面白くなり、面白いまま読み終わった。特に会話の場面が面白く、そして、構成のほとんどが会話。 飽きずに読めた。 主人公の渡来健也は、まるでソクラテス。 亜佐美の関係者に、"亜佐美のことを教えてほしい"と尋ねる彼は、 まさに無知の知を持つ賢人。のような気がしたが、 最後まで読むと、よく分からなくなった。 何回か読み直してみたが、やはり よく分からない。 他の登場人物の気持ちは理解できたような気がするのに、 渡来健也の気持ちだけは、腑に落ちない。 この一点のみ、とても気持ちが悪かった。 物語の内容は「現代社会に対する作者の意見」という感じで、 僕にとっては非常に耳の痛い話だった。
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