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死ぬ気まんまん
 
 

死ぬ気まんまん [単行本]

佐野 洋子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,365 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「あたし、まだいーっぱい言いたいことがあるのよ」
元気に逝った佐野洋子が残した鮮烈なメッセージ!

内容(「BOOK」データベースより)

「あたし、まだいーっぱい言いたいことがあるのよ」元気に逝った佐野洋子が残した鮮烈なメッセージ。

登録情報

  • 単行本: 198ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/6/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334976484
  • ISBN-13: 978-4334976484
  • 発売日: 2011/6/18
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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65 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Dolly the Cat トップ50レビュアー
 去年11月に逝った佐野さんのエッセイ集をまた読めた。

 冒頭の、2009年5月が最後となるエッセイ『死ぬ気まんまん』では、死別した父や兄弟などへの、終生癒されなかった喪失感が吐露されるとともに、年金制度、戦後民主主義などへの批判が、よくぞ言ってくれました、或いはそこまで言っていいの、というほどの過激さで語られる。

 その激しさは、次章の、佐野さんの手術を担当した医師との08年の対談で、ピークに達しているようだ。「死ぬことに対してのストレスがない」と言う佐野さんは現代医療批判のほか、人の死、葬儀などの自らの近未来を、熱っぽい口調で話している。

 ところが、98年のエッセイ『知らなかった』では、調子はがらりと変わる。「頭の神経が狂」うほどの激痛にあえいでいた彼女は「ドドメ色のガイコツ」となり、ついにホスピスへ短期入院するのだが、そこでの出会いと別れが冴えた観察眼と端正な筆致で描かれ、ぐいっと読ませる。「死ぬまでは人は生きているのだ」当たり前の一文が、心に深く突き刺さってくる。

 そして、結びのエッセイで関川夏央さんは、佐野さんを「故郷喪失」の「最後の「大陸出身者文学」の作家」と喝破した上、いかにも韓国通らしく、彼女のエッセイに頻出のダンディーな韓国人「ミスタ李」の正体らしきものを暴露する、というおまけつき。

 果敢に世間に咬みつき、自らの病いを豪快に笑い飛ばしても、深く抱えていた痛みや不安、孤独もまた否応なく伝わってきて、笑わされるのに随所で切なくさせられる一冊だった。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「私の愛する人は皆、死人である」という一文で始まるこの本には、死についてのエッセイと対談が収められている。

「死について」といっても、そこは佐野洋子さんのこと、再発の告知を受けた日の病院帰りにイングリッシュグリーンのジャガーを買いに行くという大胆さや、「今度生まれたら『バカな美人』になりたい」という直截な物言いが随所に見られ、読み進めるのに、ときに笑いをこらえるのに必死になったり、ときにほろりとさせられる。

二編目のエッセイでは、この世とあの世を橋渡しする境界、敷居ともいえるホスピスでの出会い、そこに暮らす人たちの日常を描いている。人が生きるとは、死ぬとはという重いテーマを軽やかに描いているからこそ、逆に心に深く響く作品である。

『死ぬ気まんまん』というタイトルと、散りばめられたピンク色の苺を背景に、幼いころの佐野さんと思われる少女が笑っている表紙の組み合わせが心地よい。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いい本。 2011/9/21
By ござねぶり トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
本の題名「死ぬ気まんまん」は、息子さんが「最近、お袋は死ぬ気まんまんで 云々」から
取られたようだけど、読むと「まんまん」が伝わり、厳しい筈の死に至る話が違う視野で
広がる。
「年寄りが年寄りらしく」ってのは死語になってしまい、いつまでも「元気で長生き現役で」
がもてはやされ、なんだろうね、この世の中は。って感じで佐野さんが思いを述べるのがこれら
佐野本だけど、しかし、それが面白くて読んで気分が爽快になる。
「人生五十愧無功(人生五十、功無きを愧ず)」なんて昔の人は意識していたけれど、今は
生きることが目的化して、いやな時代だな、と思ったりしたとき、ふっと力を抜けるのが佐野
さんの言葉の数々。「まんまん」でもう一二冊は書けそうな様子だったらしいが、残念。
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