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死ぬのは、こわい? (よりみちパン!セ)
 
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死ぬのは、こわい? (よりみちパン!セ) [単行本]

徳永 進
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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死ぬのは、こわい? (よりみちパン!セ) 死ぬのは、こわい? (よりみちパン!セ) 5つ星のうち 4.9 (7)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

にんげんはなにかをしなくてはいけないのか、はなはたださいているだけなのに、それだけでいきているのに。「夢二、死にはどんな形容詞が似合うと思う?」中学2年生の夢二と診療所の「先生」の、生きることと死ぬことをめぐる、ささやかでかけがえのないレッスン。

内容(「MARC」データベースより)

鳥取のホスピス「野の花診療所」を開業する著者による、一番やさしいデス・エデュケーション。死ぬってどういうことですか? 死んだらどこにいくんですか? 子どもの、そして大人にとっても永遠の謎「死」について考える。

登録情報

  • 単行本: 120ページ
  • 出版社: 理論社 (2005/12)
  • ISBN-10: 4652078196
  • ISBN-13: 978-4652078198
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
まず文体が独特だと感じました。
うまくは言えないのですが、くっきりというよりはぼんやりとした印象を受けました。
あくまで個人的にですが‥。
100%オレンジさんの絵も関係しているのかもしれません。

さて、ホスピスでの病死をメインに話は進んでいきます。
いろいろなケースが紹介してあります。
中学生だと、どうなんでしょう、リアルに感じるのかなぁ。
驚くのか読み飛ばすのか、どうにも想像ができません。

この本の中で一番心に残ったのは「湧く」という言葉でした。
命とは湧くってことで、死ぬのは湧かないってこと、との言葉が本文にあります。
そして、湧くことこそが本物で長く続くものだ、ともあります。
これには、なるほどなぁ、と思いました。
生きているということのはじめはそもそもが、意思によるものではなく湧いたものですよね。
生まれたい!と念じて生まれてきたわけでもないし、意思は発生してから芽生えるものですし。
自分の生も、自分の中に湧いてくる思いも、自分で選んだものではなく、何かしらないけど突然湧いたものなのではないでしょうか。
そしてある時はそれが自分で選んだ意思よりも長続きするのです。
そういうことをいろいろと考えることができました。

湧いていたものが湧かなくなるのはこわいことでしょうか?
湧かないことも自分の意思では選べませんよね。
命はとつぜん発生して、とつぜん消えます。
花はただ咲いています、人間はどうでしょう?
死ぬのは、こわい?
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 寧夢 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 人生折り返し地点、「死ぬ」ことに無関係ではいられない環境。祖父母、両親、兄弟、自分、子ども、同僚にご近所。それなのに、自分自身のことを「死」から最も遠く置こうとする、「死」を避けている自分に気づかされる。医療関係者でも何でもない者にとっては、「死」は非日常であり、隠されたものであり、直視したくないものである。

 しかし、徳永先生の診療所を、本の中で夢二君と一緒について回っている間に、もしかしたら「死は日常生活になくてはならないもの」ではないかと考えさせられてしまうのだ、自然に。

 柔らかな水彩画の挿絵と筆者の語り口が、ふだんならば抵抗のあるものに対しての垣根を低くしてくれるのだろう。子どもにもわかる優しい口調で淡々と語ってくれるから。

 谷川俊太郎氏の詩も末尾に添えられているが、これは無くても全然構わない。この本の存在そのものが「詩的な死」として、読者を引き込む力があり、むやみに読者を怯えさせる事もない。優しさと哀しみ、慈しみにあふれている不思議な本である。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By patella
形式:単行本
 ホスピスケアのある「野の花診療所」の所長である著者が、この診療所を舞台に、一人の中二の少年を相手に、「死ぬとは」をどこか独白のような語りかけで紹介し、考えさせていきます。救急車で運ばれる人、病院での死の瞬間、死を待ちながら暮らす人たち。診療所をとりまく世界を通して少年に死を理解させているつもりだったのが、実は、と最後にある一寸意外な展開がお話としても面白くしています。診療所での事実と、作者の創作の部分が入り混じっているのでしょう。優しい語り口は作者のほかの作品にも共通するあたたかさで、暗くなりそうな題材をこの語り口と100%ORANGEの挿画が救ってくれています。

 「死にはどんな形容詞が似合うとおもう?」と少年に問いかけるところがあります。「暗い」「遠い」「ひどい」「さびしい」・・・。こんな考えさせ方もあったのですね。表題の中の「こわい」も、つけたくなる形容詞の一つでしょう。「苦しい」を死から離そうと努力している、というのはお医者さんのちょっと宣伝文句みたいにも聞こえますけれど。「明るい」「やさしい」という形容詞がつくような「死」とはどんなものだろうかとか、自分にとって望ましい「死」につける形容詞は、などと考えてみたくなりました。

 「死」というものを身近に体験する機会は本当に減っています。コンピュータのゲームの中で死んでも、やり直しがききます。精巧な玩具もできている。カブトムシが死んだら「電池を買ってきて」と言ったとかいう笑い話のような話を聞いたこともあります。もう少し現実の「死」に、こんな優しい形で触れてみることからはじめても悪くはないと思います。突然遭遇してパニックにならないためにも、この本は現実の「死」への想像力を優しく刺激してくれます。

 「よりみち!パンセ」シリーズの一冊で、主人公も中二ですから、そのぐらいの年代を対象に考えてかかれているのでしょう。でも、大人でも、これを読むと身近な人や自分自身のこととして、読み取るものが何かあると思います。「死」ということについて、何かの思いが湧いてくる。著者が始めのほうに書いていますが、「湧くってことが、一番大切なんだ」と思います。

 
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