90歳の父が、癌で亡くなりました。
89歳まで通信制大学を受講していたので、寝たきりの介護生活になったことを嘆いていました。
やがてこの本に書いてあるとおりの症状で、月日が進みました。
会話も食事もできなくなり、骨と皮のようにやせて、静かな最後でした。
話すことができなくなる少し前、しぼり出すような声で、父は私に言いました。
「感謝してるよ。ありがとう。」親戚や知人対しても「お世話になりました」「ありがとう」を繰り返していました。
死ぬという現実をしっかりと受け止めたからこそ、感謝のことばを述べずにはいられなかったのだろうと思います。
この本を読んで、人が死んでいく姿を知ってください。
たくさん見つめてきた医師の考え方にも触れてみてください。今後の生き方の参考になると思います。
いつの日か、知人友人恋人家族はたまた自分が、死ぬという現実に直面したとき、必ずや心の支えになってくれる本です。
死んでいく姿、骨となった姿をしっかりと見届けてもらうことで、父には伝えようとしたことがあるのだと思います。
「人はこのように必ず死ぬ。だから生きている今を大切に生きなさい。決して生きることをあきらめていけない。」
死ぬとは、人間の世界から新しい世界に生まれ変わること、そして人間の世界を優しく見守ること
生きるとは、その優しさを感じながら、こんな自分でも必ず誰かの支えになっていると信じること、
だからたくさんあきらめることがあっても、生きることをあきらめてはならないということ
大切に生きるとは、感謝の気持ちで生きること
父の介護と他界。あれこれと考えることの多い1年でした。