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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
真骨頂,
By にけ (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死にゆく者への祈り (ハヤカワ文庫 NV 266) (文庫)
ジャック・ヒギンズが自分の作品の中で一番好きだと語った、地味ながら名作中の名作。物語は淡々と進み、その中に、己の生き方を変えられない男たちの悲しくも美しい姿が乾いた文章で描かれる。元IRAの天才ガンマン~マーチン・ファロンと、その殺人現場を目撃してしまったダコスタ神父との息詰まる対決。ダコスタ神父の姪で、盲目の女性アンナとファロンの切ない恋。冷淡で残忍、部下にも容赦はないが、老婆に優しさを見せるという二面性を持つ暗黒街の帝王ジャック・ミーアンと、その弟でファロンへの憎しみを暴走させるビリー・ミーアン。 すべてが交錯し激しい銃声とともに、物語は一気にエンディングへと向かう。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
センチメンタル・ヒギンズの代表作,
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レビュー対象商品: 死にゆく者への祈り (ハヤカワ文庫 NV 266) (文庫)
ヒギンズはこの一冊につきますよ!!「鷲は舞い降りた」もいい、「脱出航路」もいい、 「非情の日」もいいけど、これこそヒギンズの 真骨頂です。 ぼくはこーゆー本、大人より10代の人に 読んでもらいたいな、と思います。 大人になると、ちょいとセンチすぎやしないかい? と、思ったりもするのです。 でも結局そこが良いワケです!! 大人の目線で読むとしかし、アイルランド革命の闘争という 国民を二分しての争いが、ヒギンズの作品に大きな影を 落としていることがわかります。 ただネタとして使ってるというより、 ケン・ローチの「麦の穂を揺らす風」に通じる 裏打ちがあるわけです。 そこがわかんなくても、ヤッパリ良い。 ヒギンズっつたらこれですよね、内藤陳さん!!
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
無理にとは言わないが一度読んだほうが良いかも・・,
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レビュー対象商品: 死にゆく者への祈り (ハヤカワ文庫 NV 266) (文庫)
ヒギンズはIRAに思い入れがある。いんにゃIRAじゃ無くアイルランドの英雄像を追いかけている。そう、自分の故郷の英雄を。解説にヒギンズの思い入れが言及されているが、まさに男の生き様のバイブルといる本書は、冒険小説愛好家は是非ともコレクションに加えていただきたい一冊である。奇しくも映画の後に読了した本書ではあるが、主人公はまさにヒギンズの理想の男の生き方なのだろう。かの『鷲は舞い降りた」より本書を自著お気に入りに選んだのだから。さてアイリュッシュウイスキーに酔いつぶれている私が言うのもなんだが、人生の諦観に満ちた主人公の生き様は私の理想とするところでもある。切ないのは盲目の娘によって諦めていた人生に光を見出そうとしていたタイミングに、彼女の暮らしを守る為にすべてを賭け、死にゆく為に奔走するファロンの淡々とした行動が胸を打つ。ハイデッガーを読みピアノを弾く暗殺者。彼はいったい何を思いこれまでの日々を過ごしてきたのか。ま、ネタバレになるので詳しい内容は避けるが、読者諸君は霧のブリテン、雨に祟られているイギリスで、ある一人の男の人生を見守っていてほしい。どんな結末になろうとも・・ 正直、目頭が熱くなるような感動は無い。しかし本書には読後の満足と充足感は残る。それこそが冒険小説愛好家としては稀に見る至上の喜びもあるのだから。 ※禁煙している時には読むべからず。 ※ミッキー・ローク主演の映画を観た後でも悲観しないで読める作品です。
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