『佐賀のがばいばあちゃん』でおなじみの島田洋七さん。
大ヒットとなった『がばい』は読んだのですが、それ以降の続編などはあまり興味が持てず読むことはありませんでした。
近所の書店で何気なく手に取った本作ですが、最初の前書きから涙が溢れました。
私は昨年の震災で妻を亡くし、今は郷里とは遠く離れた場所に住んでいます。見知らぬ土地で働くこと、これまでと違う人たちと過ごすことに疲れてしまい、また寂しさから夜も眠れず、本気で「死にたい」と思ったこともありました。
本書ではご自身も自殺を考えた洋七さんが、どんなかたちであれ、生きることの大切さを綴っています。自分の価値観を押し付けることなく、また「がんばれ!」のような一方的なエールでもなく、そこにあるのはとても優しい、生きるためのヒントでした。
洋七さんが綴った通り、自分もいつか亡くなった時に天国で(地獄かもしれませんが。汗)妻と再会できるなら、笑顔で会うために今日から少しだけ前に進もうと思います。
また、ときに爆笑させてくれる本書(「ホエール!ホエール!」には笑いのため涙がこぼれました)は自分のような境遇にある人、また日々を苦しく過ごしている人にとって、名著と感じられると思います。