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死と生きる―獄中哲学対話
 
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死と生きる―獄中哲学対話 [単行本]

池田 晶子 , 陸田 真志
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

生きるべきか、死ぬべきか。殺人犯と哲学者。「善く生きる」ために…息詰まる言葉(ロゴス)の劇(ドラマ)。

内容(「MARC」データベースより)

この世で「善く生きる」とは? 息詰まる言葉のドラマが始まった。死刑判決を受けたSMクラブ経営者殺人犯人と気鋭の女性哲学者による、懊悩する魂の遍歴の果てからの往復書簡。

登録情報

  • 単行本: 227ページ
  • 出版社: 新潮社 (1999/02)
  • ISBN-10: 410400104X
  • ISBN-13: 978-4104001040
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 19.4 x 14 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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命がけの言葉 2008/11/12
By biscuit
形式:単行本
哲学者(池田氏)と死刑囚(陸田氏)が、死ぬことあるいは生きることについて、妥協も甘えもごまかしもない、本気の言葉で語り合う過程が、生々しく収められている。

発端は、陸田氏が池田氏に書き送った一通の手紙。
陸田氏の冷静な分析力と文章力を見ぬいた池田氏が、東京拘置所宛てに返事を書き送ったことから、週刊誌上でふたりの「公開」往復書簡がはじまる。

むさぼるように本を読み、みずからが「わかった」状態にあることを、理詰めで哲学者に書き送る囚人。
陸田氏が死刑囚だからと言って何ら特別あつかいすることなく、その甘えや若さゆえの未熟さを容赦なく、しかし愛をもって率直に指摘してゆく哲学者。
たちまちのめりこんで読む。どのページにも命がけの言葉が並んでいるから、夢中で読んでもなかなか先にすすまない。

池田晶子さんは昨年、47歳で亡くなった。
陸田真志氏は今年6月、37歳で刑死した。
哲学対話の続きを聞くためには、向こうへ行くまでもうしばらく、わたし自身の「死」を生きなければならない。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
池田晶子さんの著書を読んで、なぜソクラテスが従容として刑死を受け入れたか、の理由に付き、考えた。1.自らの善を確信していたこと2.裁判とはこの世(=自分以外の)のルールであり、究極は自らの魂に何ら抵触しうるものではないこと。3.生と死は結局は地続きであり、差異は認められないこと。
自ら考えた理由はこの3つ。そして睦田氏の場合は、1.自ら絶対的な善を知る事を通して、自らの悪を深く納得・理解し、2.”公判の場は、決められたルールによってしか善悪を決められない、競技コートのようなもの(本書P.66)”という理解をし、3.生と死がメビウスの帯が如き同じものであると気づいた。

以上の理由により、刑死を甘んじて受けたソクラテスと同じ境地を見出した、ということであろう。

そして、睦田氏にとってのソクラテスは、その対話編を新たにソクラテスと同じ論理、魂の口伝でもって語り起こした、池田晶子氏であったのである。

従って、本編はいわば獄中のソクラテスと市井のソクラテスが、自らの魂を通して語り合う、いわば”時間差モノローグ”のようなものなのである。

池田さんは、これは本当に自身のモノローグ集とでも言うべき”REMARK"01.Nov.1997で述べる。

”悪は悪であることによって善を欲するが、善は善であることによって悪を欲さない”

またこうも述べる。

”なぜ、気づく人と、気づかない人がいるのか。
 気づきの可能は何に由来するのか。

 魂の初期条件

 のようなもの
 と言いたくなる。”

初期条件で悪をなした睦田氏が、善”の考え方を池田氏の著書に接しインストールされた。

インストールされた後は、”実際の悪をなした”ソクラテスと、なしていないソクラテスの会話という様相を呈す。いわば別次元のソクラテス同士の会話というか、プリミティブなソクラテスとより理解したソクラテスとでもいおうか。

このあたりのやり取りは、達人(師匠と高弟)同士の会話のような、或いは自らの心の中のモノローグのような、不思議な味わいを醸し出すようになる。

タイトルの”死と生きる”通りの1冊。折に触れこの会話に接したくなる、そしてその度に魂に触れる何かを感じることがある、稀有の書であると言えるだろう。
このレビューは参考になりましたか?
41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
殺人犯・陸田真志は自分の罪の重さと死刑への恐怖から逃れようと、拘置所の中で読書に没頭する。そしてある時、池田晶子の著書を手にした事が切っ掛けとなり、ある「何か」を理解する。

「生と死」「善と悪」を巡り、哲学者と殺人犯の間で交わされる往復書簡。繰り返される極論と極論のせめぎ合いは、読む者の精神にも相応の強度を要求する。覚悟の無き読者は凄まじい拒絶反応を起こすだろう。そこにあるのは、人の命を奪い、自らも死刑という死と直面している人間の書いた言葉である。

平易な言葉で書かれた文章でありながら、語られた言葉を目で追うだけではその本質を捉える事は難しい。読み解くためには知識量ではなく、実直さと忍耐、それから「心の柔らかさ」のような能力が要求される一冊だ。

全てのものは「在る」だけなのだ。「無い」ことは出来なかったのだ。そんな世界の同時性に「あ!」と気付いてしまった人になら読めるはず。
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投稿日: 7か月前 投稿者: カオリン
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投稿日: 2009/11/24 投稿者: カロン
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投稿日: 2009/8/15 投稿者: 海
本当に読んでのレビュー
陸田君のお仕事はSMだかの風俗業。担当は用心棒?
お仕事自体まっとうじゃない。
働くというか、客をとる女性は使い捨て。... 続きを読む
投稿日: 2008/12/2 投稿者: ceemaa
人類の深淵に潜む怖ろしい力に掴まれた男
 書によれば、陸田氏は心理学を嫌っているのが解る。

 ぜひ、この書を読む前に、心理学者の河合隼雄の『コンプレックス』を... 続きを読む
投稿日: 2008/2/18 投稿者: chuang-tzu
これって星ゼロでしょう
複数の人間を計画的に殺した死刑囚と「善く生きる」ことについて言葉を重ねていく哲学者。... 続きを読む
投稿日: 2001/11/29 投稿者: マイナス3℃
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