出版社/著者からの内容紹介
20世紀初頭,アメリカが史上初の大規模な海外派兵で征服して以来,アメリカにとっていつも「都合のよい他者」だったフィリピン.イラク戦争の現在と対話しつつ,からみあうデモクラシー,ゆらぎ続ける自他の境界をめぐる米比百年の歴史経験をたどり,帝国アメリカの論理をあぶりだし,帝国を生きる人々の生存戦略を語り直す.
カバーの折り返し
1898年の植民地併合以来、1世紀あまりアメリカ海外膨張史における被占領者の先頭に立つ存在としてのフィリピン。「敗者のアメリカニゼーション」を生きたフィリピーノはアメリカのコロニアルなまなざしの中でアジアにおけるデモクラシーのショーケースをいかに演じ、カラー・ラインと国民統合の論理がせめぎ合うアメリカの市民権構造に対して、どのような戦略を展開してきたのか。アメリカ人とフィリピーノをめぐる一群の歴史経験に光を当て、「帝国としてのアメリカ」の歴史像を考える。アメリカの影を生きてきた戦後日本にとって見逃せない1冊。