私にとって韓国の歴史はインパクトに欠け退屈です。
でもこの平たい文庫本は要所だけをギュッと詰め込みんだ密度の濃い本です。
著者は他にもいろいろ歴史の本を出しているようなので期待して手を出してみようと思う。
「現在の韓国の教科書が教えていることと、日本統治の実態はあまりにもかけ離れている。
つまり韓国側の歴史観は、歪曲がはなはだしい。
独りよがりで被害者意識に凝り固まり、事実をとらえようとはしていない」
韓国では「反日=愛国」「親日=売国」という極端に白か黒かという二分化した考え方がはびこっており、中間のグレーを許さない。
「日本人は嘘つきで歴史を歪曲する卑怯者」という反日教育をしているが、それはまさに韓国人自身のことだ。
ちょっとでもそれに異議するだけで袋叩きにあうのだから
こういったことを韓国人学者が発言するには相当勇気がいたに違いない。
本書では感情を排しデータをもとに淡々と事実を述べていく。
強引に併合したのではなく、当時の流れとしては自然であったし、国際的にも承認されていて、「侵略」というイメージとはほど遠いものであった。
確かに差別もあったろう。
しかし帝国主義欧米諸国がしたような搾取と略奪だけ、という侵略ではなかった。
国全体の経済発展と民間人の生活を向上させた。
もともと、李朝500年にわたる両班階級による圧政により、農民は搾取と略奪されていて、人口も下降線をたどっていた。
「働くことは卑しい事」という価値観がはびこっており、
科挙試験に合格した官僚たちが生産的勤労には絶対に就かないばかりか、儒教による空理空論をふりかざすばかり。
近代化のためには海外留学の必要があるのに、儒教・朱子学に固執するだけで、海外に学ぶことを奨励するようなことはなかった。
国家や政府としての役割を果たすこともなく、官僚は売官買職に奔走するありさまであった。
もちろんインフラ整備などには関心はなく、国政紊乱状態で、経済観念もなく、末期には財政も破綻していたので、自主的な近代化などあるはずもなかった。
朝鮮では道路や橋はクーデターに利用されるという恐れを考えて、整備されておらず、あぜ道程度のものばかりだったので、経済活動が成立するはずもなかった。
農民は両班によって搾取されておりとても貧しかったが、日本人の指導で耕地面積も増えた。
品種改良によって収穫量も倍増。
人口も32年でほぼ倍に。
日本人の多額の税金を使いインフラ整備し、
教育水準を上げ、一般市民にハングルを普及させ、
一部特権階級以外ほとんど乞食同然の状態から、近代化を成し遂げた。
ロシアか清に侵略されていたら、利権を得ることはあっても朝鮮のためになることは何一つしなかっただろう。
真の歴史追求なくして歴史から教訓を得ることはできない。