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歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫)
 
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歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫) [文庫]

加藤 周一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

加藤周一と、戦後を代表する知識人たちとの知的交友録。表向きの歴史と異なり、西洋文化にも中国の影響にもさらされることのなかった日本民衆の心の「古層」をさぐる丸山真男との対話。科学を極めた湯川秀樹とともに考察する、科学と芸術の間の根本的な差異と影響関係。食、建築、文学など多角的に日本文化に切り込みながら、知識人の役割へと迫るサルトルとの議論。さらには久野収、渡辺一夫、笠原芳光、白井浩司、西嶋定生など、各界の第一人者との対談8篇を収録。戦後の思想状況を活き活きと伝える知のドキュメント。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

加藤 周一
1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。つねに広い視野に立って、文明批評を展開。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 302ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/7/7)
  • ISBN-10: 4480092943
  • ISBN-13: 978-4480092946
  • 発売日: 2010/7/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By RYSK
形式:文庫
加藤周一というと文化や政治を語るイメージがある、という人のほうが多いかもしれない。
しかし、加藤周一は元医者であり、科学的なものの考え方に長けた人である。
生前も交流があった浅田彰は「老境の文化人がややもすれば心情的なエッセーに傾斜する日本で、彼だけは最後まで明確なロジックと鮮やかなレトリックを貫いた」と評している。

本書は人文系と自然科学系を股にかける加藤周一の、まさに面目躍如といえる一冊。

丸山真男との対談なども二人の思想の本人達によるセルフ解説として読めるし、サルトルと日本人との対談はそれだけで貴重なものだが、個人的に本書の利点は久野収や湯川秀樹との対談に求められると思う。

学問の方法論、科学哲学のような内容であり、加藤周一の科学哲学者としての側面が遺憾なく発揮されていて、今読んでも古くないことに驚かされる。

飛躍とレトリックに偏りがちな日本の人文系の中で科学を理解しつつそれを人文知と結びつけて(ここ重要)語れる稀有な人だったことを再確認させられる。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ネモ トップ100レビュアー
形式:文庫
加藤周一氏の文章は論理的で明晰です。加藤氏の書くことが分かり難いという人がかなりいますが、それは論理的でもなく、明晰でもない文章ばかり読んでいるので、論理的で明晰な文章が難しく思えてしまうのではないでしょうか?
そして、当然なことなのですが、加藤氏の話すことも、書くことと同様に論理的で明晰です。
その加藤氏が、戦後を代表する知識人たちと対談したものを集めたのが本書です。
タイトルからも分かるように、科学や宗教、文学や歴史など、様々な分野についての対談です。そのため、書かれている事柄について多少の知識があった方がよいのは当然ですが、論旨をたどるには、そういった知識が無くても大きな支障はありません。
元の単行本は1973年に刊行されており、収録された対談は1966年から1972年の物までです。当然ながら、事実関係や表現の部分で、少し古いかなと思う部分もありますが、“根”の部分がしっかりしていますので、色々なことについて考えていく時に、指針になると思います。
本書に登場するような、知において骨格のがっちりとした知識人はもう出てこないのでしょうか?
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:文庫
数多ある知識人対談集の中でも、目次を見れば飛び込んでくる名前に圧倒されると思う。丸山真男、湯川秀樹、渡辺一夫、久野収、そして圧巻はサルトル。著者の本の中では「日本文学史序説」が圧倒的な名著だと思うが、そのカバーする領域の広さと、概ね穏健な見識、そして分かりやすい文章で、大いに勉強させてもらった人も多いと思う。本書では、その信じられないほどすそ野が広い教養で、第1級の論者たちをしっかり受け止め豊富な話題を展開する。まずは買って読んで「はずれ」はないと思う。ただ、著者のようなずば抜けた秀才は、所謂面白みに欠けるし、発言も「目から鱗が落ちる」ような奇抜なことや独特の入射角ということもない。だけど、多士済々な対話者の相貌が浮かび上がってくるので、そこが面白いかもしれない。とはいえ、丸山真男とは旧知の間柄で話題に今一つ冒険がないのが退屈で、同じ知的共同体の住人なのか、少し退屈だったかも。論争や言い合いのような、ちょっと緊迫する場面も本書を通じて一つもない。もう少し、自身とは毛色の違う相手の球を投げあってもらいたかった。サルトルとの対話は、白井浩二も加わった鼎談だが、白井の発言が少なく、対談みたい。サルトルの苛烈な好奇心、日本語を知らずともあれこれと翻訳重訳で読んできた印象を語ったり、能への強い関心を示すなど、鋭くも豊かな感性が嬉しかった。加藤の応対は適切だが、ややきちんとしすぎており、また、文学の話をする際に上流階級がどうの、と、まあ、今時流行らないようなことも言っている。能や日本芸能に就いても的確な解釈を施しているが、ちょっととおりいっぺんでつまらないし、サルトルもちょっと面白くなく感じたと思う。もっと躍動的な世界として日本の歴史を紹介してほしかった。「日本文学史序説」の著者ならそれは可能だったのかも。稀代の碩学の一面をうかがえる便利な本。
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