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歴史を紀行する (文春文庫)
 
 

歴史を紀行する (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

土佐、会津、鹿児島、萩など、かつて自らの小説の舞台になった各地を、歴史小説の大家が探訪して歴史と風土と人について、様々に思いをめぐらせた最良の紀行文学

登録情報

  • 文庫: 261ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1976)
  • ISBN-10: 4167105225
  • ISBN-13: 978-4167105228
  • 発売日: 1976
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 合理的な洞察, 2008/2/13
By 
omr (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 歴史を紀行する (文春文庫) (文庫)
「あとがき」にあるとおり、その土地の特性や風土で出身者の性格をステレオタイプに見てしまうことはあまり意味がなく、合理的でもないようです。司馬氏はそうした限界は押さえながらも、ひとりひとりが集まって集団化した場合、やはりその場所の歴史や風土というものが直接・間接的に集団に影響を及ぼし、特性を与えることに言及、そしてこのことは経験的にもうなずけるような気がします。

こうした観点、認識からここに書かれた、鹿児島や山口、高知、会津といった司馬氏、お馴染みの地の叙述には、本質を突く視点があることに気づかされます。山口(長州)という土地は関ヶ原に敗れた後、毛利氏が閉じ込められた地であり、家臣団の一部は藩の財政難から多く農民化、そこでは、身分制に対する固執の度合いが相対的に薄く、関ヶ原で残った徳川氏への怨恨をベクトルに藩をあげての(奇兵隊が典型)体制が整った、と氏は説いています。(ここから先は司馬氏は書いていませんが)、そうすれば必然的にリベラルな風土が形成される一方、様々な人を束ねていく理念的なもの、観念的なものへの執着が人々の間に広まり、議論好きがひとつの特性として特徴づけられるであろうことは想像にかたくありません。逆に薩摩では、800年続いた島津氏のもと、議(理屈)を言うなということが美徳とされた感があるようです。

土地の風土というものに、合理的な洞察を加え、その特徴を抽出し、そしてそれをいとおしみ(特に司馬氏の出身、大阪に対する愛着がひどく感じられます)、分からないことは分からないと素直に言明、作者の人柄も伝わる秀作だと思います。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本歴史の核心部に突き刺さった土地を歩く。, 2005/10/29
By 
ボヘミャー (千葉県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 歴史を紀行する (文春文庫) (文庫)
昭和44年に刊行された本。『竜馬がゆく』『国盗り物語』はすでに書かれ、『世に棲む日日』の前。後の『街道を行く』の原点ともいえる司馬氏の紀行もの。日本各地の風土と歴史を直接結びつけ、その土地を訪ねながら、縦横に、深々と、人と土地と歴史を語ってくれる。
「いずれの土地も傾斜を持っている...その傾斜も単なる傾斜でなく、その傾斜あるがゆえに日本歴史の骨髄に突き刺さってしまったような土地を選びたい」
そのようにして選ばれた土地は、12ヶ所。竜馬の土佐から始まり、作者自身が住む大阪で終わる。深い考察と、地味溢れる文章。いつもながらの司馬氏の天才を味わえる一冊。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 12箇所, 2009/8/12
By 
志村真幸 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 歴史を紀行する (文春文庫) (文庫)
 1969年に出た単行本の文庫化。
 のちの「街道をゆく」シリーズの原型となった本である。
 高知、会津若松、滋賀、佐賀、鹿児島、京都、萩、三河、盛岡、岡山、金沢、大阪の12ヶ所を訪ね、歴史についての感興を書き綴ったもの。
 たとえば盛岡では、僻地ゆえの理想主義、明治維新後に新政府からにらまれて八戸が青森に組み込まれてしまったこと、原敬についてなどが語られる。このあたり、本当に「街道をゆく」と重なってくる部分が多い。
 各章は短いながらも充実した内容であり、なかなか面白かった。
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