原題は『THE END OF THE HISTORY AND THE LAST MAN』
著者の論旨は明快である。
民主主義は民主主義によって破壊される。
・民主主義社会は、万人が平等に作られているという命題に見も心もささげている一方で、
他人よりすぐれていることを認められたいと願うことを誰も法律で禁じていない。
かといって誰もそうせよと奨励しているわけでもない。したがって、現代の民主主義諸国
(レビュワー補足・もちろん日本もである)に生き残っている『優越願望』の様々な表れは
おおやけに謳われている社会の理想との間に一種の緊張関係をかもしているといえよう。
こうした格差を積極的に認めるアメリカ流の民主主義と、
『淘汰』を最高の理論的支柱とするアメリカの資本主義が
TPPへの参加で日本に入ってくることを、日本国民は理解しているのだろうか。