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歴代陸軍大将全覧 昭和篇/太平洋戦争期 (中公新書ラクレ)
 
 

歴代陸軍大将全覧 昭和篇/太平洋戦争期 (中公新書ラクレ) [新書]

半藤 一利 , 秦 郁彦 , 原 剛 , 横山 恵一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本陸軍の最後の日々を26人の大将の事績とともに記したシリーズ完結作。建軍以来の陸軍史をひもとき、大将の座に着くことなく軍歴を終えた軍人も併せて論じた。リーダーの器量とは。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

半藤 一利
1930年東京都生まれ。東京大学文学部卒。『文藝春秋』編集長、文藝春秋専務取締役などを歴任。新田次郎文学賞、山本七平賞などを受賞

横山 恵一
1932年東京都生まれ。東京教育大学文学部卒。『歴史と人物』編集長、中央公論社取締役、(株)コーエー常勤監査役などを歴任

秦 郁彦
1932年山口県生まれ。東京大学法学部卒。拓殖大学、千葉大学、日本大学の各教授を経て、現在、日本大学講師。法学博士。菊池寛賞などを受賞

原 剛
1937年香川県生まれ。防衛大学校卒、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊幹部候補生学校教官、防衛研究所戦史部主任研究官などを経て、現在、軍事史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 370ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/2/10)
  • ISBN-10: 4121503406
  • ISBN-13: 978-4121503404
  • 発売日: 2010/2/10
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
明治編から通しての、シリーズ全体のレビューとして。座談会形式だが、もしかして本当は座談会ではなく、メモを再構成したんじゃないかという位、流れが淀みなく、各軍人の生涯を回顧できるようになっている。談話ものとは思えないくらい内容が充実していて、著名な軍人と無名な軍人で極端な情報量の濃度が違わないのもいい点。無名軍人の節は確かにつまらないが、全軍人を網羅するんだ、という著者の意地みたいなものを感じる。また、4人があれこれ逸話を引っ張り出して感想を話し合うのだが、陸軍大将というだけで、英国生活が長くて洋酒にうるさいとか、部内で皇族が事故死した時に「作戦は葬儀より重要」と発言したとか、100年も前の人のエピソードが細々と残されているというのも面白い。現代の日本の大将に相当するのは国務大臣クラスだろうが、果同じような企画ができるだろうか?大変な量の記録が残されていることにも驚かされた。エピソードから人物の顔がよく描き出されている。

陸軍軍人というと、国士のように、戦前日本をいいように振り回していたように思うが、明治期の元老級や、東条英機や阿南惟幾など開戦、終戦に立ち会ったごく一部の人を除けば、決して歴史を動かしていた訳ではなく、平時には教官やら部門の長、戦時でも限られた管区、戦区の責任者として、責任範囲の仕事をきっちりやる、国士というより官僚のような淡々とした勤務ぶりだったように見える。「陸軍がのさばった」というのは個々の軍人に責任転嫁できないのか、あるいは終戦時大将に届かなかった年次の少壮軍人が陸軍暴走の真犯人だったのか?大将たちに「暴走」の責めをすべて負わせるのはやや酷であるようにも思えた。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:新書
 最初に取り上げられている岡村寧次大将なんか実に深い愛嬌を感じさせるいい顔してます。バーデン・バーデンの密約にも参加したほどの人物であり、武漢攻略戦の指揮もとるなど、軍司令官としても活躍するのですが、市街地突入に際して「掠奪、放火、強姦の絶無を期するよう、軍参謀長から注意事項を下達させ」たそうです。投降後も終戦処理に従事し、戦犯容疑で収監されるも無罪となり、中国共産党からの要求はあったものの、国民政府は日本に帰してしまったそうです。その後、台湾に移った蒋介石から協力を求められ、元参謀を主体とした「白団」(パイダン)を送ります。なんとも魅力的な人物だったと思いますね。
 
 後半に出てくる方では敗戦後に最後の陸軍大臣として帝国議会で国民に謝罪した下村定大将なんかも実にいい顔といいますか、静かな清潔そうな顔をしています。この方は外交官からゴルフをすすめられてもしないし、休日も印半纏の着通しで洋服など持たない。なぜかというと「戦へる 部下を想えば 休日も せめて戎衣を脱がで 暮さむ」という心境だった、と。さらに敗戦後、あと二日で陸海軍省が廃止されるという時、最後の陸軍大臣として、なぜこのような事態を招いたのか、と質問され「何とも申し訳がありませぬ」で深々と頭を下げると大きな拍手がわいたそうで、「幾多戦没の英霊にたいして、深きご同情を賜らんことをこの際切にお願いいたします」で終わると粛然とした議場から「もういい、もういい」という声もあがったそうです。

 戦後は自らつくった三畳の謹慎小屋で過ごした今村均大将が、陸大教育の欠点として1)25、6歳の青年が将師の態度をとって隊付き将校を見下した2)補給を考慮しなかった3)教官に他では使いにくい豪傑肌の者を持ってきていた、というのをあげているのは傾聴に値する意見だな、と思います。
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By 若村さき トップ500レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
シリーズ完結編。1941〜45年に大将に親任された26人に関して、座談会形式でその履歴、エピソードを紹介しています。いわゆるA級戦犯、土肥原賢二、板垣征四郎、東条英機、木村兵太郎や終戦時自決した、阿南惟幾、安藤利吉、田中静壱、吉本貞一、戦死した牛島満、小畑英良、栗林忠道、鈴木宗作、塚田攻など。

ちなみに、この時期の大将を出身地別で見ると下記の通り。

宮城、高知、東京 各3名
岩手、兵庫 各2名
愛知、茨城、岡山、京都、広島、滋賀、鹿児島、石川、大阪、大分、長野、徳島、富山 各1名

いくつかエピソードを紹介します。

○前田利為(陸士17期、東条英機と同期)
「加賀百万石」の前田侯爵家当主。前田家には「家来」が140人いました。女子職員には「大刀自、刀自若、刀自若格、次詰、端詰」などの階級があったとか。1913年にドイツに私費留学、その際、元加賀藩士の子である、林銑十郎少佐、蓮沼蕃大尉がお供をしたそうです。もちろん費用は前田家持ち。彼らはいずれも後に大将となる陸軍の俊英なのですが。侯爵ですので、元旦には天皇陛下に拝謁し年賀の辞を述べていました。また、第8師団長の時、満洲駐箚となった際、前田家秘書が師団長官舎を改修し、水洗便所を用意したということです。そういった「お殿様」のエピソードに満ちています。 

○ 藤江恵輔(陸士18期、山下奉文、阿南惟幾と同期)
京都帝大最初の配属将校。大学での配属将校は通常嫌われますが、彼は評判がよく、学生有志を引率し、日露戦争の戦跡巡りを中心とする中国旅行に行きました。費用は120円。座談会メンバーの一人、秦郁彦さんは、「当時(1931年)の京都帝大の学生は裕福だったんですなあ。120円といえば、年間生活費の半分くらいですよ」というコメント。
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