この本は、かなり独善的な内容で、
いかに他が粗悪な医療をしているのか
=だからウチに来なさい
という内容です。
この歯医者は、
「かみ合わせがわるいと、全身に悪影響を及ぼすから、治さなくてはいけない」
という主張をしています。
そして、それを治すとあらゆる病気が治るように言います。
しかしそれは、本当に有効なのでしょうか?
私は医師ですが、
残念ながら、かみ合わせは少しずれていても、 手術して改善しないといけないほど、重大な病気ではありません。
身体にメスを入れる以上、当然、合併症が必ずおきます。
その危険と費用を上回るメリットがあるのでしょうか。
特に治さなくてもいい健康な部分を、治療法として実証されてないにもかかわらず、
頭痛などの治療と称して手術するのは、傷害罪とか、国民医療費の詐取に当たるのではないかと思われます。
もし本当に頭痛治療として効果があるのなら、まずは健康保険を使わず、全額自費でやるべきです。
それが嫌ならを学会に発表し、治療法として確立させ健康保険に採用してもらうのがスジでしょうが、
治療法として有効だと証明することが無理なことは著者本人が一番良く知っているはずでしょう。
「かみ合わせを治すと、万病が治る」という主張を信じてしまうと、患者は、間違った方向につれて行かれてしまいます。
・・・つまり、治らない治療法に時間や手間を取られ、本来の治療に気づくのを遅らせてしまいます。
そういう意味で、この本は、患者にとって危険な本だと私は思いました。
厳しい意見で申し訳ありませんが、この本には、科学的な部分が完全に欠落しており、
病気に苦しむ患者さんにとって非常に危険な本と判断いたしましたので、
こういう本にフェアな批判意見を書くのは、医師としての義務と思い、厳しく書かせて頂きました。)