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歪笑小説 (集英社文庫)
 
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歪笑小説 (集英社文庫) [文庫]

東野 圭吾
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (57件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

東野圭吾、いきなり文庫で登場!

新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。
単発のドラマ化企画の話に舞い上がる、若手作家・熱海圭介のはしゃぎっぷり。
文壇ゴルフに初めて参加した若手有望株の作家・唐傘ザンゲのさんざんな一日。
会社を辞めて小説家を目指す石橋堅一は、新人賞の最終候補に選ばれたはいいが・・・・・・。
小説業界の内幕を暴露!!作家と編集者、そして周囲を取りまく、ひと癖ある人々のドラマが楽しめる、全12話の連続東野劇場。

内容(「BOOK」データベースより)

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

登録情報

  • 文庫: 360ページ
  • 出版社: 集英社 (2012/1/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087467848
  • ISBN-13: 978-4087467840
  • 発売日: 2012/1/20
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (57件のカスタマーレビュー)
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57 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 郭嘉
形式:文庫
<未読の方へ>
  
  本作の感想の前に一つだけ。
  前作『黒笑』の登場人物がけっこう出てくるので、これを読むか迷っているなら、
  とりあえず『黒笑』の「もうひとつの助走」〜「選考会」だけは読んでから、
  この本に進むことをおすすめします。

  『怪笑』『毒笑』とは繋がっていないので、『歪笑』を読むにあたっては、
  この2つはパスしても問題ないです。

<感想(読後の方だけお読みください)>
  
  この『歪笑』は単なるギャグ小説に終わっていないのが良いです。
  作家や出版社や編集者などなど、本に携わっている人々の日常を、おもしろおかしく描いているものの、
  けっこうリアルな部分も多いと思います。
  1冊の本を作り上げるために、それに関わる人たちがどれだけ苦心しているのか、
  すごくよく伝わってきます。

  基本的にはギャグ小説で、途中・途中に出てくる微妙な表現やセリフが笑えますが、
  ラストに感動できる話も多くて、それがすごくジーンと来ました。
  「読書が好き」「本が好き」という人に、ぜひ読んでもらいたいなと思える内容でした。
 
  登場人物に触れると、『黒笑』のときから熱海が好きでしたが、今回もおもしろさ健在!
  まさか『撃鉄のポエム』の続編が出るなんて(笑)。
  『銃弾と薔薇に聞いてくれ―撃鉄のポエム2―』が、『撃鉄2』と略されているのが妙にツボでした。
  
  その他、今作では編集者たちが大活躍で、そのあたりも見どころ。
  ギャグっぽく書かれているけど、「作家から原稿を得るのに本当に苦労しているんだろうな」
  というのが伝わってきます。

  それと登場人物と言えば、実在の作家さんをモデルにした人がたくさん出てきて、それもおもしろい。
  東野さんは本当に大沢さんと仲良しなんだなぁ、というのがわかります。
  (玉沢って・・・笑)

  書き下ろしの巻末のオマケもウケました。
  唐傘ザンゲ『魔境隠密力士土俵入り』を読んでみたい(笑)。

  東野さんのシリアスな作品ももちろん大好きですが、このシリーズも本当に好きなので、
  ぜひぜひ続けてもらいたいと思っています。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「容疑者Xの献身」や「白夜行」が公式戦だとすれば、
この「歪笑小説」や「黒笑小説」は楽しさを追求したエキシビジョンマッチ!
それは手抜きという意味では全然なくて、本当に巧みに笑わせてくれます。

短編集ですが、舞台はすべて小説業界。
東野さんだから書ける、業界の内実がたくさん描かれています。たとえば、
「小説誌って売れてるの?」ですとか、
「若手作家はいくらくらい儲かるの?」ですとか、
「文学賞ってどうやって決めてるの?」などなど。
作家や編集者の描き方にも誇張がもちろん含まれていると思いますけど、
作家や編集者のみなさんは日々大変なんだなあと思わずにいられません。

また集英社や講談社、新潮社。それに大沢在昌さんや綾辻行人さん(と思われる人)が出てくるのも楽しい。
小説好きはもちろん面白いし、それに業界の人たちはちょっとハラハラしながら楽しく読んでいるのでは(笑)。
お笑い界のディープな話はビートたけしクラスじゃないと公には語れないように、
小説業界のことは東野さんクラスにならないとエンタメとしては昇華できないんでしょうね。
しかもそれを面白く書かなくちゃならないんだから。笑えないとただの内輪ネタですもんね。やっぱすごい。

このシリーズおなじみの熱海圭介、それに唐傘ザンゲや大御所の大川端多門といった作家陣が登場しますが、
最後の最後に出てくる、その作家たちの「作品」を扱った「巻末広告」はとっても充実していてツボでした。
読み終わって油断しているところにこのアイディア。憎いです。まさか寒川先生がなあ…(笑)。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By muskia
形式:文庫
著者がこのような「笑」シリーズという短編集を書いていることは全く知らなかった。
本書を読んだ後に前作「黒笑小説」を読んでみたが、内容も可笑しさも格段にアップしていることがわかる。12編の短編はそれぞれ個々の話として十分におもしろいのだが、同じ登場人物が出てきて内容も微妙につながっているので、相乗効果で全体として良いものになっている。灸英社、金潮書店など実在の出版社を連想させる出版社名や、文学賞のネーミングもいかにもありそうな話だと思わせるし、熱海圭介、唐傘ザンゲという作家や獅子取、神田、広岡という出版社社員もモデルが実在するのではないかと思ってしまう。
特に面白かったのは「小説誌」。「小説灸英」編集長神田の中学生の息子達数名が職場見学に来て、鋭い突っ込みを入れるのだが、対応した編集者の青山がたじたじになり、ついには切れて「馬鹿たれ作家たちの相手がどんなに大変か」を叫び、神田の息子がお父さんの仕事の過酷さを知るというものだ。鋭い突っ込みの一例は「小説誌に掲載されたものは下書きで単行本にするときに書き直すのならば完成品ではない、そんなものを売って恥ずかしくないのか。詐欺ではないか」とか「連載終了しても単行本化されないのは失敗作、その失敗作が掲載されていた小説誌は不良品ではないのか、リコールすべきではないのか」など・・だ。ちょうど電車の中で読んでいて笑いをこらえるのが苦しかった。
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