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歩調取れ、前へ!―フカダ少年の戦争と恋 (文春文庫)
 
 

歩調取れ、前へ!―フカダ少年の戦争と恋 (文春文庫) [文庫]

深田 祐介
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和19年、戦争の只中に暁星中学一年生となったフカダ少年。軍事教練にネを上げ、長刀姿の女学生に恋心をもやし、箱根のドイツ兵と共にB29と戦い、空襲下の下町で昏倒し…。時代は多感な少年をさんざんもてあそぶ。そして敗戦と破産。切なくて懐かしくて、そして抱腹絶倒の少年時代を描く初の自伝的小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

深田 祐介
昭和6(1931)年東京に生れる。暁星高校を経て、30年早稲田大学を卒業。33年に「あざやかなひとびと」で第7回文學界新人賞、51年に「新西洋事情」で第7回大宅壮一ノンフィクション賞、57年に「炎熱商人」で第87回直木賞をそれぞれ受賞。62年「新東洋事情」で第49回文藝春秋読者賞を受賞した。小説、評論、エッセイと幅広い作家活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 374ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/4/9)
  • ISBN-10: 416721928X
  • ISBN-13: 978-4167219284
  • 発売日: 2010/4/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 なにしろ昭和19年の正月に一家でスキー旅行に行けた!という上流も上流階級に生まれた
筆者の戦中戦後の体験記です。当時こんな世界もあったのかと驚くことばかりでした。
様々な立場の人の体験記を沢山読むことによって当時の世相に少しでも近づけたらと
思っている私にとってとても貴重な本となりました。
・箱根に居住していたフランス人ドイツ人の話、箱根鉄道宮ノ下駅でのドイツ兵による
 F6Fに対する機関砲射撃
・空戦中のB29への馬乗り&進入事件
・隣家の沢田美喜さん(戦後エリザベスサンダースホーム経営)の話
・東千代之助さんがモデルの馬場大尉の話
等々興味引かれる話が満載です。
 只、自伝小説ということで、ほぼ実話として読んでいくうちに、話が出来すぎているのに
違和感を感じていましたが、やはり後書きを読むと、少しデフォルメしてあるとの
ことでした。何処まで実話なのかの解説も欲しかったです。
 このような本には当時の関係者の写真があれば良いのにと思っていたのですが、
カバーをはずしたら、裏に写真が満載でした。嗚呼・・・よかった。
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By Tac
形式:単行本
 戦争中の庶民の生活を知ろうと思えば、これまでもいくらかの本で読んだことはあったけど、どれもなんとなく暗闇の中からの無言の叫びといった暗いもので読みにくいものでした。
 でも、この本はとても読みやすく、今の人たちの立場で振り返るような感覚で物語が展開していく。読み始めてあっという間に引き込まれて、気がついたら読み終えていました。
 多分、私がこれまでに読んだ小説の中では最も面白かったと思う一冊です。
 面白さに加え、えっ!そんなこと、当時はあったのかという新たな発見がすごく新鮮です。 多くの人に読んでいただきたいです。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
直木賞作家による、太平洋戦争中の少年時代の回想記。彼は所謂「いい所のボンボン」であり、通学していた学校もカトリック系の「お坊ちゃん校」。その立場、目線から見た人間模様が実に興味深い。戦時中でも結構いい暮らしをしていた階層が存在していた事が良く解るが、そんな彼とて教練や疎開、そして凄惨な空襲といった生々しい戦争体験から逃れる事はできなかったのである。
しかし大人達の時勢をかたる会話がやたらと理路整然、というか情勢分析の筋が通り過ぎているし、フカダ少年の恋等、読み進むに従って話が出来過ぎの感が強く思えて仕方がない。(彼の羨ましいばかりの艶福振り!) どうやら実際の体験を基に脚色したフィクションと見るべきだろう。著者もエピロ-グでもそれを仄かしているみたいだ。しかし、その真偽に拘るのは野暮というもので、決して本作の面白さを損なうものではないだろう。近松の言葉を持ち出すまでも無く、虚実の皮膜が文学のツボなのだから。
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