なにしろ昭和19年の正月に一家でスキー旅行に行けた!という上流も上流階級に生まれた
筆者の戦中戦後の体験記です。当時こんな世界もあったのかと驚くことばかりでした。
様々な立場の人の体験記を沢山読むことによって当時の世相に少しでも近づけたらと
思っている私にとってとても貴重な本となりました。
・箱根に居住していたフランス人ドイツ人の話、箱根鉄道宮ノ下駅でのドイツ兵による
F6Fに対する機関砲射撃
・空戦中のB29への馬乗り&進入事件
・隣家の沢田美喜さん(戦後エリザベスサンダースホーム経営)の話
・東千代之助さんがモデルの馬場大尉の話
等々興味引かれる話が満載です。
只、自伝小説ということで、ほぼ実話として読んでいくうちに、話が出来すぎているのに
違和感を感じていましたが、やはり後書きを読むと、少しデフォルメしてあるとの
ことでした。何処まで実話なのかの解説も欲しかったです。
このような本には当時の関係者の写真があれば良いのにと思っていたのですが、
カバーをはずしたら、裏に写真が満載でした。嗚呼・・・よかった。