まずリード曲「一切合切太陽みたいに輝く」はイースタン屈指の名曲である。
この曲はファン以外の方にも是非聴いてもらいたい。
裸一貫のアルバムである。
とてもシンプルな言葉と、シンプルなサウンドがそのままゴロリと並んでいる。
今まで以上にギターやドラム、ベースの一音一音がクッキリと聴こえてくる。これは恐らく意識的なものじゃないかと思う。
それにサビのフレーズも曲のタイトルをそのまま歌うといった良い意味で単純な曲も多く、
割と言葉数を絞って、飾り付けをなくしてダイレクトに言葉を響かせようとする意思を感じる。
「いつだってそれは簡単なことじゃない」
「クソ食らえ!」
「明日を撃て!」
「何処までも逃げるぜ」
ここまでイースタンを続けてこれたからこそ、一つのフレーズに沢山の感情を込めているような。
合唱も出来そうなアンセム曲「一切合切太陽みたいに輝く」「脱走兵の歌」、
昭和のエッセンスを前面に出した「いつだってそれは簡単なことじゃない」「影達は陽炎と踊る」(この曲のサビの情念がまたスゴイ)、
アルバムの中で最も轟音で、ギターのつんざきが耳に刺さりまくる「オオカミ少年」、
また中盤に収められている「デクノボーひとり旅ゆく」はアルバムの中では唯一毛色の違う変化球的な曲で、アクセントとしても機能している。
ギターの音色がエキゾチックだ。変則的なアンサンブルも面白い。
「街はいつも僕を置き去りにするから 僕も街を置き去りにする事にしたのだ」(いつだってそれは簡単なことじゃない)
インタビュー等を読んでも思うが、歌詞の中でも歌われている通りイースタンの音楽は流行らない定食屋のようなもので、
きっとそれはこれからも変わらないんだと思う。
だけれども、例え流行らないとしても、ここでしか聴けない「味」が確かにある。それをいつもイースタンは味あわせてくれる。
「角を曲がれば人々の」を聴いて、聴き終えて、心からそう思えた。
そして一曲目「一切合切太陽みたいに輝く」に戻った時に再び涙腺を刺激されるのである。
こんな自分でも輝いてるのかな。そうだといいな。って思う。