実はこのBob Dylan日本初公演、当時21歳の僕は観に行きました!。歴史的な場面に立ち会っていたという事実を今30年経って身に染みて感じています。実況録音盤が公演後半年で発売されたのに、当時購入していないところから考えると、僕もかなりこのコンサートには面食らった印象を受けていたのだと思う。「行っただけ」のことと満足してしまったのだろう。
果たして奇しくも、丁度30年後になって購入するとは僕も焼きが廻った歳(51歳)になったものだが、僕が行った日は天候が嵐で雷が鳴った日だったから何日の武道館だったのかなぁ?何の前触れも無しにあっさりと登場して歌いだしたディランに皆びっくりしたものだ。
何せ当時の僕のBob Dylan観なんてのは、バングラディシュコンサートで知って、TheBandとの「偉大なる復活」がメインイメージで、「欲望」を初めて購入したもので、名曲と言われている曲は一応知ってますくらいのものでした。そんな状況でしたから力強い歌声を期待していたのに淡々と歌いだしたのと、歌詞の出だしを聴くまでは何の曲だか判らないという状況に、かなりの緊張感を以って聴いていたという記憶があります。今回30年ぶりに聴いても当時の状況を「あぁこういう雰囲気だったなぁ」と思い出したりしました。今でも「見張り塔からずっと」なんかは「ハリケーン」じゃないか?なんて勘違いする大胆なアレンジに騙される状況です。(^0^;
その中でも「Like A Rolling Stone」や「風に吹かれて」、「I Shall Be Released」には充分興奮しました。今回改めて歌詞を見ながら聴くと「I Really Want」は素晴らしいメッセージですよね。当時は抵抗のあったサラリと流す歌い方も今聴くと長く聴ける耳障りの良い音なのだなぁと感じます。
今ごろになって遅いのですが、このアルバムはBob Dylanの傑作に数えられる稀有な音源でしょうね。他のライブアルバムとは全く違うオーラを感じます。Bob Dylan本人がとても楽しみながら作ったコンサートじゃないかなと一人で思ってます。僕にとっても残りの人生の宝物になりました。購入して良かった本当に。