このDVDには沢田研二デビュー25周年を記念する武道館コンサートの模様が収録されており、コンサート前のすっぴんの氏が鏡の前に座ってメーキャップをする所から始まる。人間沢田研二からスーパースター・ジュリーに変わっていく様を見ることが出来るとは。人間、長生きをするもんである。
このDVDの氏はほっそりしており、足なんか細くて、カモシカのようであった。アクションにもキレがあり、ステップも軽やかで武道館の広い舞台の端から端まで走る走る。声が良いし何と言っても、歌っている時の艶のある表情がたまらない。
選曲はタイガース時代の物から最近の物までバラエティーに富んでいた。25周年記念なので、集大成的なおなじみの「勝手にしやがれ」、「時の過ぎ行くままに」、「危険なふたり」、「TOKIO」、「ダーリング」なんかはお決まりだろう。その他に名曲「君が泣くのを見た」やPYG時代の「自由に歩いて愛して」をレコード以外で聞けて幸せであった。
最近は余り聞かれないが70年代に彼のテーマソングであった「アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック」もこのDVDで堪能できる。70年代、私は沢田研二のコンサートに行けるような年齢ではなかった。今回、映像を通してこの曲が聴けた事は大きな喜びであった。
客席の皆はスタンディングで手拍子を打ったりジュリーと一緒に同じ振りで踊ったり、楽しそうだった。そこにいて一緒にジュリーと25周年を祝う事が出来たファンの人たちを羨ましく思ったが、コンサートに行けなかった私もこのDVDで臨場感を味わえる事が出来た。
スターという看板を四半世紀もしょってきたジュリーのお祭りの模様が記録されたこのDVDは見所聞き所満載である。この記録はこのコンサートから10年以上たった今でも精力的に新曲を出しコンサート活動を続けている彼の通過点の一つに過ぎない。これからも、どんな彼を魅せてくれるか楽しみである。