武道的志向 内田樹 筑摩書房 2010年10月
いつものようにブログ掲載の文章から武道的文脈を取捨選択し加筆。
編集者も上手にまとめていますね。
武道とは、人を殺すとか倒す事ではなく、より多くの危険から逃れるための方法論なのだろう。そして、当然ではあるが他者との関係性の中で武道が生かされるのである。さらには武道はスポーツのような勝敗を競うものではないということだろう。
内田さんの上手いのは、武道とすべてがリンクするのである。教育基本法と国益とか、学生運動とベトナム戦争そして尊皇攘夷、ナショナリストとパトリオット、小津安二郎「秋刀魚の味」における「負けてよかった」論、秀吉の朝鮮侵攻における華夷秩序論、非核三原則の「騙された振り」論、日米安保条約6条の日本の軍事的属国論、等々。
第1章 武道とは何か?
第2章 武道家的心得
第3章 武道の心・技・体
第4章 武士のエートス
第5章 二十一世紀的海国兵談
あとがき 「武道的」ということ