第一話を読んだ時、頭に浮かんだ感想は「ダサい」だった。
キャラ造形、世界観、敵方の能力、そして武装錬金、全てがどこかぎこちなく、野暮ったい。
何がどうダサいのかは上手く説明できないが、少なくとも俺の感性では
本作の魅力を最初から理解することはできなかった。
しかし、後にこの漫画を支える名脇役に成長する
蝶々仮面ことパピヨンが狂ったマスクをつけて登場したあたりから、
俺の脳裏にある仮説が浮かんだ・・・・・・
「もしかしてこれって、狙ってやってるんじゃないの?」
俺の予想が確信に変わったのは、2巻のパピヨン生誕シーンだ。
和月氏が熱愛する70~80年代の特撮番組やアニメを換骨奪胎したギャグとシリアスの融合。
そう、世界観の古臭さも、バルキリースカート(笑)のデザインが死ぬ程ダサいことも、
全てはB級特撮系学園変態バトルコメディたるこの怪作にとって必要なファクターだったのだ。たぶん。
・・・ともあれ、万人受けしない作品には違いなく、
正直なところこの第一巻ではイマイチその魅力の全貌が明かされていない感は否めないのだが、
戦士として生きるべく決意するカズキの信念など、後々重要になる伏線が張られているのは見逃せない。
B級特撮のパロディとはいえ、ただのギャグに留まらず、しっかりと正統派少年漫画になっているところも
本作の大きな魅力となっている。