著者は不正確で不十分な内容の著作を乱発していますが、本書もその一つと言えると思います。武装SSについて文庫で読める本は現在他にはないと思いますがが、本書の内容ではとても勧められません。
内容から見て著者の認識レベルは25年くらい前のものだと感じました。事実誤認も多く、ツィタデレ作戦時に武装SSがパンターを装備していたとか、プロホロフカの戦いについて両軍で千数百両の戦車が参加と書いていたり、いちいち挙げられない量です。また、ページによって書いていることがまちまちなので、複数のネタ元の内容を消化せずにそのまま参考にして安易に執筆しているのではないかと推測します。せっかくの写真も文庫本なので小さいのですが、キャプションの内容はかなり怪しげです。
暇つぶしが欲しい時に古本屋で見つけたらツッコミを入れて楽しむために買うレベルの本でしょう。真面目に武装SSについて何か知りたいのであれば、買ってはいけない部類だと思います。