アクションフィギュアを主軸としてシリーズ展開されている「武装神姫」、実質課金制オンラインゲームである「バトルロンド」や緩いタッチで描かれたコミック作品「武装神姫2036」などといったメディアミックスが既に行われていましたが、本作品「武装神姫ZERO」でまた新たな武装神姫の一面を見る事が出来ました。
「主人公の青年が少し特殊な経緯で自身の愛機(相棒)を手に入れ、所属するグループの仲間と協力しながら全国大会を目指し、またその裏側で主人公の愛機を巡る因縁に巻き込まれていく.....」
といった風に、本作品は少年時代に読む事の多かった児童向けホビー漫画を髣髴とさせる世界観設定設定やストーリー展開の多いコミックです。
以前から、手のひらサイズであるフィギュアの武装や装備を自由に付け替え、対戦試合を行うという基本設定が「カスタム□ボ」に酷似していると感じていたのですが、本作ではそれに加えて金銭面でのパーツ購入の苦労や特殊なMMSを愛機にする点、主人公がMMSにダイブもといゼロリンクして共に戦ったりと、より近付いた印象を受けます。
某コ□コ□コミックに短期連載されていたカスタム□ボのコミックを思い出し、少し懐かしい気分になりました。
ただ、本作は「武装神姫」の基本であるMMSのキャラクター性の強調や主人公とのコミュニケーションも丁寧に描かれており、「武装神姫らしさ」は全く失っていません。
主人公が高校生でありロボット研究部で活動している事や、愛機であるMMSの"零"が準主人公兼ヒロインであり様々な活躍が描かれているなど、大人が読んで十分に楽しめる内容です。
(個人的にストラーフにはバトルロンド版より零のような性格が一番似合うと考えていたので嬉しかったですね。)
作画も本業イラストレーターの方が描かれるような丁寧で綺麗な作風でこそありませんが、動きの演出が巧みで見せ方も上手く、表情変化も多彩かつ時折デファルメも含むことでアクション・日常の両面でコミックとして十分過ぎる完成度に仕上がっています。表紙イラストだけで判断せずに是非一度本編の方もご確認下さい。
何より、これまでの武装神姫一連の作品ではシリアス性が希薄でしたので、そういった要素を求められていた武装神姫ファンの方に強くお薦めします。
ホビー雑誌での隔月連載との事で刊行ペースは遅くなりそうですが、早く続刊を読みたくなりました。
知名度が非常に低いのが勿体無いので、武装神姫ファンの方もそうでない方にも是非一度手にとって頂きたいですね。
今年は本作に近い操作型アクションゲームの発売も決まっていますし、武装神姫の熱い年になりそうです。