きちんと編集しまとめられた、記録と証言。流智美氏によるインタヴューは、蝶野選手も交えており見逃せない。そして、吟味された「ここぞ」のNO CUT収録試合。豪華さ、重厚さだけでなく、全15時間超の大ボリュームを楽しませ尽くしてくれる、工夫とバランスの効いた作品に仕上がっている。
この手のDVDは(特にBOX版の集大成ともなれば)どうしても過去作品との重複が気になったりするものだし、どうあれ、それは100%は免れがたい。しかし本作は、武藤敬司の昔のビデオを大事に持っているファンでも、最近のDVDを買い揃えているというファンでも、よく楽しめるつくりである。
以下、参考までにNO CUT収録試合をラインナップしておく。ファンなら、練られたチョイスにニヤリとするに違いない(nWo関係でNO CUTがないのがちょっと残念だが)。
武藤敬司vsトニー・セントクレアー(1985年10月25日、福岡スポーツセンター)/木村健吾&武藤敬司vsアントニオ猪木&ケビン・フォン・エリック(1986年11月3日、後楽園ホール)/武藤敬司vsディック・マードック(1987年11月9日、後楽園ホール)/武藤敬司&蝶野正洋vsマサ斎藤&橋本真也(1990年4月27日、東京ベイNKホール)/武藤敬司vsブラッド・レイガンズ(1990年6月30日、上田市民体育館)/武藤敬司vsマイク・ロトンド(1991年3月14日、名古屋レインボーホール)/武藤敬司vs長州力(1992年5月17日、大阪城ホール)/武藤敬司vsハルク・ホーガン(1993年9月26日、大阪城ホール)/武藤敬司&馳浩vsリック・スタイナー&スコットスタイナー(1995年1月4日、東京ドーム)/武藤敬司vsスティーブ・オースティン(1995年5月26日、後楽園ホール)/武藤敬司vsペドロ・オタービオ(1996年9月23日、横浜アリーナ)/武藤敬司vs天龍源一郎(1999年5月3日、福岡国際センター)/武藤敬司vs天龍源一郎(2001年6月8日、日本武道館)/武藤敬司&馳浩vs永田裕志&秋山準(2001年10月8日、東京ドーム)/武藤敬司&太陽ケアvs藤波辰爾&西村修(2001年10月28日、福岡国際センター)/武藤敬司&三沢光晴vs佐々木健介、馳浩(2004年10月31日、両国国技館)/武藤敬司&曙vsディーボン&ババ・レイ(2005年12月5日、大田区体育館)/武藤敬司vs川田利明(2007年3月30日、後楽園ホール)/武藤敬司vs中邑真輔(2008年4月27日、大阪府立体育会館)
それから、一応ダイジェスト版ながら、武藤敬司&ドン荒川vs上田馬之助&トニー・セントクレアー(1985年9月6日、碧南市臨海体育館)やvsタイガー・ジェット・シン(1990年12月26日、浜松アリーナ)なども収録されていて、これは嬉しかった。
「あれも入っていれば…」などといいだすときりがないものだが、ファンの我侭ということで、1つだけリクエストをお許し願いたい。vs永田裕志(1999年8月11日、大阪府立体育会館)。また機会があったら、NO CUTで収録して欲しい一戦である。