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武王の門〈下〉 (新潮文庫)
 
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武王の門〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

北方 謙三
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

懐良は肥後の名将・菊池武光と結び、悲願の九州統一を果たした。そして大宰府を征西府の拠点とし、朝鮮半島の高麗や中国大陸の明と接触することで、全く新しい独立国家の建設を夢見る。しかし、足利幕府から九州探題に任ぜられた今川了俊は、懐良の野望を打ち崩すべく、執拗に軍を進めた―。二十数年にわたる男の夢と友情のドラマを、ダイナミックに描いた一大叙事詩の完結。

登録情報

  • 文庫: 460ページ
  • 出版社: 新潮社 (1993/08)
  • ISBN-10: 4101464057
  • ISBN-13: 978-4101464053
  • 発売日: 1993/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
初めて読んだ北方さんの歴史小説。
中でも一番好きなのが、懐良親王・菊池武光の征政府軍と、少弐頼尚の軍が真正面から戦った大保原の戦い。その文体がまた躍動感をかきたて、まるでその戦の場に居合わせたようにハラハラしました。そして最後、九州探題として征政府の相手となった今川了俊との戦い。

北方さんの描き方ですごいと思ったのは、片方ばかりの視点からではなく、両方の視点から、交互に描いていくところだと思う。敵であれ、感情移入できるし、戦い終わって、「両者ともよくやった・・」なんて思えるから、爽快感もある。さすが、ハードボイルド!本当の男は戦った相手をもたたえ合える人なのだ。

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形式:文庫
九州最大勢力の主・小弐頼尚との大保原での激闘を経た後、
征西府は台の道を進み、念願の大宰府を征圧します。
日本全体が北朝方優勢という情勢下、九州は南朝方の征西府が
全土を制圧してしまったのですから、これは大変な偉業です。

一方、懐良と武光の「夢」に向け、新たな闘いが始まります。
武士への金銭による賦役、交易の活性化、交易を保護するための
水軍の増強、大陸の騒乱への介入、山の民との関係強化、・・・。
形を変えた闘いに、懐良も武光も疲弊しながらも
「民が民らしく生きられる世」に向け、着実に歩を進めてゆきます。

ですが、この巻の見所は何と言っても、懐良と月王丸が
向き合う様子でしょう。父の偉業を我が事のように理解しながらも
どこかで反発してしまう月王丸、血に縛られず思うさまに生きさせて
やりたいと願う懐良、両者の願いはすれ違いつつも深いところで
通じ合い、引き合ってゆきます。

そんな関係があって、菊池武光を演じてみせる等、若干不良中年的な
ところの出てきた懐良を、月王丸があやすように海に連れ出すラストは、
何とも言えない余韻を残します。
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形式:文庫
単身赴任で時間をもてあまし、熊本県内各地へ観光に行ってます そんな中、菊池温泉の物産展の後ろの広場の「菊池武光」の像を見て さっそく検索で出会ったのがこの作品です さすがハードボイルド歴史小説というだけの読み応えがありました 上巻のアップテンポの展開に比べ、わくわく感は少なくなりますが、その前半を受けて、懐良親王ほかの「血」や「家」の悩み・葛藤などがもうひとつのストーリとして展開しているようで読み終わった後に残る登場人物への共感や畏敬の念が沸き起こった作品でした
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