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武王の門〈上〉 (新潮文庫)
 
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武王の門〈上〉 (新潮文庫) (ペーパーバック)

北方 謙三 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

鎌倉幕府を倒し、後醍醐天皇が敷いた建武の新政も、北朝を戴く足利尊氏に追われ、わずか三年で潰えた。しかし、吉野に逃れて南朝を開いた天皇は、京の奪回を試み、各地で反撃を開始する。天皇の皇子・懐良は、全権を持つ征西大将軍として、忽那島の戦を皮切りに、九州征討と統一をめざす。懐良の胸中にある統一後の壮大な『夢』とは―。新しい視点と文体で描く、著者初の歴史長編。

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5つ星のうち 5.0 九州の熱い時代, 2003/4/25
後醍醐天皇の皇子であり、幼くして征西将軍の任を受け九州へ下向した懐良親王の苛烈な人生を描いた九州南北朝小説の稀少作。
南北朝の時代背景や懐良親王を全く知らない読者でも、きっと読み始めたらあまりに魅力的な男たちの姿に心は釘つけになるでしょう。

その筆頭、宮さまというより腕白少年という感じで登場する懐良親王は、話が進むごとに男らしくなり、父親らしくなり、己の出自や立場に如何ともし難い感情を抱え様々な表情を見せながら、徐々に自分らしい生き方を追い求めていく姿が爽快。

もちろん感情的な部分だけではなく、その過程で九州の情勢や事情が複雑に絡まって、その都度色々な事に影響を受けながら懐良が決断していく様を丁寧に迫っているので、実際懐良親王という人の立場がいか!に複雑で難しいものだったかもよくわかります。

懐良周辺の個性溢れる人物には、懐良に友として遇され、互いに影響しあいながら共に成長していく武将・菊地武光、懐良の影となり一心同体となって寄り添う五条頼治がいます。
史実的に謎の多い人物・谷山隆信もそれを巧く生かした設定で味のある老人だし、忽那水軍の忽那重範は、動乱の中で新しい生き方を飄々と見せてくれる、これまた美味しい役どころ。 同族の忽那重明が懐良の為に戦い抜いた壮絶な生き方とは対照的で、これも動乱の世のひとつの象徴といえましょう。

それから敵方の少弐頼尚がひときわ魅力的。老獪さと静かな執念、尽きせぬ情熱がひしひしと伝わってきて、ぞくっときます。やはり名将と名将のぶつかりあいこそ、歴史小説の醍醐味です。

足利幕府成立後も激闘が展開されていた九州で、それぞれの思惑と夢が交錯する様が人を通して重く伝わってくる、読み応えたっぷりの上巻です。

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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 これがまた面白い, 2003/3/21
ハードボイルド作家の時代小説。半信半疑で読んでみましたが、いやーこれがまた実に面白い。
同作者の同時代の作品として「破軍の星」「道誉なり」「楠木正成」「悪党の裔」などがありますが、どの作品も巧い具合にリンクしており、南北朝一大絵巻の様相を呈しています。この5巻を1セットとして北方南北朝と呼んでも良いかもしれません。

星4つとしたのは、この作品の様に夢のある魂のこもった時代小説をもっともっと書いて欲しいという期待からです。

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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すごい皇子, 2004/9/2
 時は、大勢が北朝に決しようとしている14世紀後半。わずかのお供と九州・鹿児島に上陸した後醍醐帝の皇子・牧宮こと懐良親王は、わずかな南朝支持者の武将や領主の支持を受け、彼らを糾合し、強大な北朝に挑む。

 安穏な生活に浸っていたイメージのある「皇子」という身分だが、かも勇ましく戦闘をする姿は、天皇による武力行使が行われたあの時代ならではの事だなあと思いました。

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投稿日: 2006/12/24 投稿者: 赤道に大雪

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投稿日: 2003/2/11 投稿者: コザムライ

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