私は孔子の『論語』が大好きなのだが、本書を読み始めて、『武士道』は『論語』の考え方が基礎になっていると知り、とても驚いたと同時に、表現しがたい喜びを感じた。
かくも日本人は素晴らしいのか、と。
誤解を承知で書くと私は『武士道』の思想を以下のように解釈した。
大雑把に分類しているので、多少の間違いには目を瞑って頂けることを願う。
義…自分の考えを持つこと「頭を使う」。『義』が強く出すぎると、頭が固く、他人の意見を受け入れられなくなる。
仁…思いやりの心「心を使う」。『仁』が強く出すぎると、人に流されやすく、依存する。
勇…決断すること「体を使う」。『勇』が強く出すぎると、荒々しくなり、他人の資源を奪う。
礼…相手に向かい合う姿勢「心を使う」。『礼』が強く出すぎると、ヘコへコし過ぎて、他人に媚びるようになる。
誠…約束を守ること「体を使う」。『誠』が強く出すぎると、小さいことにこだわり、束縛をする。
こうして見てみると、バランス感覚の難しさを実感する。私は他人に対する時の指針として、本書で学んだことを基盤にしていくつもりだ。
余裕があれば、孔子の『論語』も同時にお薦めしたい。
今は現代版に読みやすく訳した書がいくつも出ているので、自分の好みに合わせて選ぶと良いだろう。