物語は、高校2年生の女子剣道部員二人「磯山香織」と「甲本早苗」が主人公。
ライバルにして戦友、同志にして親友。共に目指した「武士道」の道・・・。九州と神奈川に分かれることとなった二人の、泣き笑いの剣道部ライフが交互に描かれるが、何度か交差する時間を通してそれぞれの精神的な成長の様子が見えてきます。
練習や試合の場面の描写は具体的でわかりやすく、剣道経験者だったら違和感なく読めると思います。剣道を知らない人には・・・どうなのでしょう???(笑)
主人公二人の対照的な性格やライバルたちの様子、周りの大人や家族との日常もきめ細かく書かれていて楽しめま すし、特に剣道道場の「達人」や、有名な「武勇伝」の持ち主にして一癖も二癖もある「名物教師」などの存在は物語に奥行きを与えています。
ちょっと読んだ感じは現代女子高生のコメディータッチの日記風ですが、主人公たちの「強くなりたい」という思いが昂じて起る波乱を通して、「武士道」精神 の輝きが目を惹きます。今時の女子高生と「武士道」との組み合わせに???とも思えますが、様々なエピソードの中で、彼女たちが叫ぶ切実な言葉の中に、彼 女たちなりの「武士道」精神が感じられて感動的なのです。