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武士の王・平清盛 (歴史新書y)
 
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武士の王・平清盛 (歴史新書y) [新書]

伊東 潤
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 洋泉社 (2011/10/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4862488242
  • ISBN-13: 978-4862488244
  • 発売日: 2011/10/6
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 正義の味方 トップ500レビュアー
本書は平清盛自身を中心に伝承と事実と著者の推理を織り交ぜて、密度濃く詳細に書かれ、他の清盛書には触れていない事項も多く、参考になりまた面白く読めた。速いテンポの小気味よい筆致で興味深く読み進める。一方で一部に本書の格調に合わぬ記述が気になった。分かり易いと考えたのか、時々カタカナ語や相応しくない表現が入る。「ブルーオーシャン戦略」、「新ビジネスモデル構築」、「ファミリービジネス」、「今ならバンド活動に身を入れ過ぎて勉強しない若者(鳥羽院第四皇子の雅仁)」、「権力を持てば人もひれ伏すし、銀座の女の愛想も違う」等々は頂けない。NHK「新平家物語」が大好きだったようで、本書内で登場人物、清盛=仲代達矢、時忠=山崎努、その他多数の俳優を挙げて「演技は良かった」との回想には違和感を覚えた。また当時は宗子、時子、徳子、盛子、寛子、滋子、璋子、得子等々女性も重要な位置付けだが、彼女らに関する記述が殆どないのは残念だ。興味深い記述もあり、例えば清盛の出生の秘密の各説だ。正室説(忠盛の正室)、落胤説(白河院の子)、不倫説(忠盛と祇園女御の不義の子)、祇園女御の妹説だ。推論は、祇園女御の妹に白河院が手を付けてしまう。祇園女御は白河院に逆上する。困った白河院はその妹を忠盛に下げ渡す。白河院は忠盛に恩義を感じ、清盛と伊勢平氏を優遇するという訳だ。「院政」は、実務役所を院庁、職員は院司、最上位者は別当、次官は判官代、管理職は主典代という。白河院(鳥羽院の祖父)と、鳥羽院の中宮(崇徳院の母)待賢門院(藤原璋子)は密通し、不義の子が崇徳院という噂。律令制の位階は30階級だが、当時は正一位から従六位の18階級(正七位以下の任命はない)。正一位〜従三位が公卿、正四位上〜従五位下が殿上人(又は諸大夫)、ここまでが貴族、正六位以下が侍品。氏神は、皇室が伊勢神宮、藤原氏が春日社、源氏が石清水八幡宮、平家が厳島大明神を新たに取り立てた。藤原基実=「近衛」、基房=松殿、兼実=「九条」、近衛から「鷹司」、九条から「二条」、「一条」、松殿が衰退して、「五摂家」となった。以上備忘録まで。
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あまたある清盛本の中で本書を選んだ理由は、清盛の生涯を通史的に描いている点、読みやすそうな点、派手な新解釈(たいてい期待外れ)を売りとしていない点にある。
小説家である著者は、これらの期待に見事に応えてくれた。
しかも大河便乗本かと思いきや、著者のHPによると、たまたま小説として書こうとしたところを大河化されると聞き、「小説家の矜持が許さない」ので、新書にしたとのこと。
道理で、便乗本にありがちな一夜漬け感のない内容に仕上がっている。
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By 大阪
 今まで、色々な源平ものの本を読んできたが、この本ほど判りやすく平清盛という人物を扱った本に今まで出会ったことがない。大河ドラマの影響で、さまざまな源平ものの本が多数出版されているが、この本ほどに具体的に平清盛を知ることはできないだろう。
また、当時の複雑な院政を会社組織になぞらえて説明されていたりするあたりは、非常に想像しやすく、院政という二重構造がどういう状態か、やっと知ることができた。大河ドラマの予習には最適な入門書だろう。
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