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武士の娘 (ちくま文庫)
 
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武士の娘 (ちくま文庫) [文庫]

杉本 鉞子 , 大岩 美代
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 998 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

杉本鉞子は、1873年、越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためにも、高い価値をもつ。

登録情報

  • 文庫: 384ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1994/01)
  • ISBN-10: 4480027823
  • ISBN-13: 978-4480027825
  • 発売日: 1994/01
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 日本人の精神の気高さを表した本, 2007/5/18
Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 武士の娘 (ちくま文庫) (文庫)
 この本は、アメリカに渡った長岡藩の家老の娘、というような宣伝文句で報じられていたので興味を持って買った。

 この本の著者の難しい名前、鉞子とは、エツコと読むらしい。大体そのようなことも著者の旧姓が何であったかもこの物語を語るには枝葉末節のことと著者が考えているようで、詳しいことは書かれていない。それを表すかのように、この文章全体が無駄を省いた、まことに格調高い文語体形式で書かれていて、このことからも著者の並々ならぬ教養と精神のあり方がうかがい知れるのであった。古きよき時代の為政者の家族の生活や考え方が、初めから終わりまで、凛として一本筋の通った考え方に貫かれて書かれている。

 これもこの本の訳者の後書きに書いてあるだけなのであるが、どうやら原本は英語で書かれており、それを訳者が著者のお宅に伺いながら一つ一つ丁寧に日本語に訳していったもののようだ。

 更に感心するのは、アメリカにわたってからの彼我の考え方に対する著者の見方である。決していたずらに批評するのではなく、習慣の違いは違いとして認めながらその底に通じる人間愛や思いやりを見つけて、アメリカ人であれ日本人であれ、変わらないものがあるのだと考えるバランスのよさと理解に満ちた考え方に並々ならぬ著者の人間性を感じたものである。これは頭のよさというよりも、人間の心の深さと捉えたほうがよいのだろうと思う。

 その後著者や娘さんは日本に戻ってこられたと、この本にそれをほのめかすようなことが書かれていたが、今その御子孫達はどうされているのだろう、太平洋戦争のときなど、著者はどんな思いで居られたのだろうなどと想像すると、興味深いものがある。
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44 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 勇気と日本人としての誇りを再確認, 2005/6/27
レビュー対象商品: 武士の娘 (ちくま文庫) (文庫)
世界名作童話などでアメリカやイギリス、カナダなどを舞台にした
少女のお話が一杯ある中、日本人の女の子の話はないなあと思って
いました。そんな時、この本を読みやっと出会った!!と感じました。

現代の私達からは過去の日本は既に知らない世界であり、アメリカ
文化のほうが身近に感じるという不思議な時代になりました。

だからこそこの本の面白さがわかるようになってきたと思います。

原作はアメリカでアメリカ人に向けて英語で書いたものです。日本語
で日本人向けに翻訳しなおして発表されたこの本は世界大戦になろう
とする鬼畜米英のムードが高まる中でした。

そんなことを考えながら読んでみるのも面白いと思います。

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40 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 忠義と勇気, 2005/5/1
By 
monteverita (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 武士の娘 (ちくま文庫) (文庫)
「住むところは何処であろうとも、女も男も、武士の生涯には何の変わりもありますまい。御主に対する忠義と御主を守る勇気だけです。」
旧長岡藩の元家老の娘として明治維新後に生まれ、武士の娘として育てられた著者が、十代の若さで顔も知らない相手に嫁ぐために渡米する前夜、祖母から贈られる言葉です。
「御主」を例えば「愛する者」または「自分の信念」に置き換えれば、これは見事に人間の生き方の理想ではないでしょうか。
実体験として語られる上級武士の家の仕来り、婦女子の教育が興味深く、そこで培われた「芯」を持ちながら、新世界にも柔軟に対応していく著者の人間性に頭が下がります。
当時とは比べものにならない便利な世の中に暮らし、「自由」を当然のこととして誰に憚ることなく自己主張できる現代で、真に忠義と勇気を捧げる対象を持たない自分を恥じ入るばかりです。
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